0.プロローグ
両親の体調不良をきっかけに実家にIT環境を整備し、分室として帰省中でも仕事がこなせる環境を整えました。幸いその後、両親ともに体調は回復し、母親は80歳ながら、パソコンでカロリー計算をして、年賀状を印刷できるようにもなり、父親が会長の老人会の配布文書もワープロを駆使しています。女性の適応力は凄い。
さてそこで改めて目につくのが、残念ながらシャッター通りになってしまっている生まれ育った街の商店街。
「街を活性化したいよな。。。」
昔から、友人が集まるとこの話しは出てきます。しかし、話しだけで終わってきた。まだ当時は、自分のことで精一杯だったし、年齢的にも当事者意識を持てなかったのかもしれません。今の年代になって、残りの人生の時間も考えたり、周囲の状況も変ってきたために、益々そんな想いも強くなり、なんとか活性化できないかと、ドラマチックな解決はできないながらも 自力で活動を始めました。
「北毛再起動〜帰ってこいよ〜」(案)
1.「活性化」って、どういう状態でしょうか?
見た目上は、短期的にも、長期的にも、人が増えるということでしょう。
短期的には、旅行者を始めとする一時滞在者が増えること、長期的には居住者が増えることが、始まりであり目的でもあります。
雇用を増やせばいいのでしょうか?就労する居住者が増え、納税で財政が潤い、さらなる投資に廻せるかもしれません。それなら、遊休地や跡継ぎのいなくなった耕作地に大手工場を誘致して企業からの納税を沢山徴収できるようにすればいい?
従姉妹は、地元工場で就業していますが、
「毎日入荷する材料の入っていた段ボールを潰している」
と嘆きます。
短期的には、そこで就労者が増加するとしても、未来の子供たちはこの地に留まる気にはならないかもしれません。事実、我々は、都会に出てしまった。その頃は今よりも就職口があったのかもしれませんが、若者が流出して帰ってこないことの繰り返して過疎は進みます。
次の世代に胸を張って「残れば?」と言えるような地域にしなければ、持続性はありません。
2.居住させるには?
とはいえ、やはり一度は首都での暮らしもやってみたいのは、一時的には仕方がないにしても、
- ”若者が出て行ったまま”になってしまわないようにするためにはどうしたらよいのか?
- 私のように、一度離れた人間が帰ってこられる(帰ってきやすく)ようにするには?
- ”帰ってくる事”を選択肢に出来るようにならないでしょうか?
- 県内の近隣他市・他村の人が週に1度あるいは月に一度でも訪れるようにするには?
定住・移住ではなく、週末だけくるようなのでもいいのかもしません。
平松さんのような古民家シェアハウスもいいですよね。
- Weekend hackathon?
- 週末だけ(週末に限定する必要はないです。ウィークデイでもいい)オフィス。
- 週末だけ農業。
- 週末だけリラックス。
3.旅行者がどうしたらここにくるのか?
短期的には旅行者が増えること。それもこの地域を滞在地とした旅行者。沼田インターで降りて食事。休憩。乗る前に休憩。食事。おみやげ。単なるインターのある通過点ではなく(いやそれもあるのかもしれませんが?)。。。
(1)最終目的地となれるかどうか。
実際、沼田周辺をターゲットとしたツアーはそれなりにあるようです。リンゴ狩り、温泉とサラダパークとかね。
そういえば、この土地の特色。売れるもの、引きつけるもの、観光資源って、なんでしょう?
リンゴ狩り リンゴジュース、ブルーベリージュース、農産物 ブルーベリー狩り 玉原スキー、片品スキー、丸沼スキー 日光の入り口 水上温泉 川場温泉 酒蔵 河岸段丘 やきまんじゅう おぎょん(沼田祭り) 天狗 迦葉山 ブルーベリー狩り リンゴ狩り 玉原スキー+スキー入門教室 沼田駅に停まるSL
(2)課題は、市内に宿泊施設が少ないこと。
周囲の温泉や旅館ホテルとタイアップは必須です。それでも遠いかもしれません。観光客の目で、愉しめる演出や仕掛けが必要でしょう。
(3)誰を呼んでくるか?
国内の他県をターゲットにするのは正攻法です。
もう一つは、ターゲットを絞ってピンポイントで集客プロモーション。
提携している市町村同士、世田谷や新宿は既に出来ているのですから、同じスタイルで他の市町村との連携は応用できる施策です。
もう一つのピンポイントは、海外。
例えば、沼田市は、台灣にとって、実は縁が深い。台灣紅茶の父と言われる新井氏は、沼田園原の出身。これが縁で沼田市と台中市は観光提携しました。沼田育ちの新宿区長 中山さんは台湾生まれ。
沼田市の焼きまんじゅう、リンゴジュースなどは台灣で紹介したところ好感触です。
一方、台灣のマンゴーなどは日本での人気が期待できる。クール便で取り寄せできます。
小籠包なども名物化するのは一つの可能性です。
相互の名産商取引は、取組みやすい第一歩です。
さらに、こうした関係を踏まえて活かした相互観光企画がありえます。
北毛の季節ごとの名物やイベントを設定し、日本ツアーを企画、台灣で募集する。
※実際のツアーでは、羽田到着で、沼田の温泉+季節イベントをめざし、帰りは首都圏のTDLあるいはスカイツリーで終わるようです。広告スポンサーによる沼田ツアーへの補助
==>これは県や市レベルで提携が進んでいるので、そちらに主導してもらうほうがいいでしょう。
(4)”穴場”的プロモーション
私の友人が沼田を訪れた後に頂いたメールです。ごく普通のことが、意外に感動を呼ぶのかもしれない。
「先週末の3連休、娘が片品でテニス合宿だったので、それの視察を兼ねて、
川場にある別荘へ避暑に行って来ました。(もちろん人の)少し時間をズラしていったので、ほとんど渋滞もなくブンブン走って、沼田へ到着。沼田インター近くのフレッシィで食料を調達して、武尊山を目指しました。途中、川場の道の駅でブルーベリー、誉国光で日本酒入りソフトクリーム、和太奈部(わたなべ)の蕎麦を満喫しました。
花咲の湯の露天風呂で群馬の山々をみながらのんびり・・・。
群馬、サイコー。
I love 沼田、I love 群馬。」
4.文化的特色
プロダクトとしての差別化、”この地でしかできないこと”を押し出すのは必須です。
ミーティングでも触れられていましたが、かかあ天下と空っ風。女性が強いー>しっかりしている、この点を押し出して、成功している女性達をfeature。例えば。
中山さん 新宿区長。(誕生日一緒だ!)
Iさん キッズイングリッシュスクール
Kさん 都内でフェイシャルエステサロン
Sさん シンガポールのネイルサロン
女性達が成功すれば消費が盛んになる。市内で商売する人も出てくる。板橋さんの案にも通じて行くか。
5.帰ってこいよ〜北毛再起動案
女性起業と週末オフィスも含めた起業応援ファンド。ファンドとまでいかなくても、そうした意思を持つ人々を支援する応援情報(安心な融資 リーズナブルなオフィス インフラ 協業体制)などはどうでしょうか。
例えば、
大学卒業して都会で就職することに加えて、地元で創業することも選択肢に入るように。
例えば、
既に企業している人たちが、地元に分室や支店、拠点をつくりやすくして、週末帰省しならが仕事できるような。
北毛再起動!第一弾
- 主旨に賛同する人が、自由に出入りできて情報交換できるような”たまり場”を設け、
- 毎月1回は、地域活性化+関連のテーマで、セミナーあるはシンポジウムまたは検討会を開催(集客のためには著名ゲスト必須かもしれません。)
- 1泊2日で行い、夕食あるいはランチは、地場のレストランや食堂へ分散して会食(あえて分散)、
- もちろん、マスコミ取材させて広報(公報じゃなく)活動、E-Dappeにも掲載しましょう!