【ODRピックアップ】 20130509
就活よりインターン
長女は大学3年生の1月から就職活動に入りました。毎日、本社(兼自宅書斎)の私の脇のプリンターに、合同セミナーや個別面接そしてエントリーシートが印刷されてきます。父親としては、「一生懸命やりなさい」と気にしていない振りをしながらも、(どこに応募しているのかな?)とついつい覗き見を。。。中には、取引先や知り合いが社長の会社などもあり、口出ししたりコネを使いたくなるのを、グッと抑えています。
それにしても就活開始の時期が早い。長女は12月まで所属するサークルの活動があったため、就活開始は年明けでしたが、そうでない友人たちは既に昨年の秋くらいからは、何らかの活動を開始していたそうです。
確か、私の時代のころは、4年生の10月までは就活禁止だったように記憶しています。周囲の就活に真面目な友人たちでも、精々が夏休みにOB訪問をしていたくらい。私も一度だけマルイで買ったスーツを着て連れて行ってもらいましたが、何も気の利いたことも言えずに結局内定したのは、卒業間近でした。
あの頃も、自主的な”就職協定”なるものがあったものの、早く人材を確保したい企業と、早くいい所に内定をもらいたい学生、学校の思惑が一致して、就活開始時期がどんどん前倒しになってきていましたが、それでも、4年の夏くらいが一般的でした。しかし、1996年に就職協定が廃止されてからは、どんどん早まってしまってきたようです。
今やほとんどの初期段階はインターネットで済ませられるので、以前ほどの負担にはならないようですが、それでも、まだ勉強を中心に学生生活に打ち込むべき時期に、就活に時間を費やすのはどうかなと感じていましたが、
政府は、就活開始時期を4年生の4月にするように、経済界に要請する方向のようです。
http://sum.qooker.jp/O/jobBizYesno97/ja/sp1.html
早い時期からの企業と学生の接触は、学生からみれば企業研究なのでしょうが、今はやろうと思えばもっと効率的にできると思いますし、企業からしてみれば、卒業できるかどうかもわからない学生に、易々と内定を出せるわけもないので、やはり、あまりに早い時期からの就活は賛成できないなぁ。
先日、朝のラジオで、新入社員研修の話題があり、他国のDJへのインタビューでロンドンとスペインでの、”新入社員研修”はどうか?という質問に、「新入社員向けの集合研修というのはない」というのが共通の答えでした。多くは、即戦力としてすぐに配属され、先輩社員と一緒に実践トレーニングに入っていくそうです。
そういう意味では、単位もある程度とれていて就活できる余力と意欲のある学生には、インターンとして企業に接するほうがよいのではないでしょうか。それらは立派に履歴書にに記載できることですし、入社してからすぐに戦力となることで、企業の機動力にもいい効果になるでしょう。
そういえば、長女が面接を通過した企業からの宿題で、消費者の傾向からどのようにすれば新しいトレンドを創れるかという課題があったようで、頭を捻っていました。こうした実践的な課題を就活生から募るというのは、採用活動としてだけでなく、そのまま企画コンテストとして、アイデア募集ー>採用ー>実用化ー>即戦力。。。としてしまいましょう。