ODR Pickups/半蔵門ビジネストーク

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、たまにロードレーサーの話題など、半蔵門付近を歩きながら雑談するようにリラックスしたお話中心。

【ODRピックアップ】20141009 人口知能の責任

【ODRピックアップ】20141009人口知能の責任

 

タイからの帰りの便の機内でみたジョニーデップの「トランセンデンスhttp://transcendence.jp/」は、人工知能の話です。死ぬ前に意識をシグナルとしてコンピュータにアップロードした結果、生まれた意識を持ったコンピュータは、大気や地面の分子構造までも操り出して。。。というSFですが、コンピュータが自己生成的に意思をもつよりも、「精神転送や” Whole Brain Emulation”のほうが可能性がある」とも言われています。

 

人は人工知能と恋することができるのか

http://jp.techcrunch.com/2014/10/03/jp20141003igpi-shiono-ai/

 

TEchCrunchで紹介されているIGPIシンガポールCEOの塩野誠氏の寄稿は、長文ですが、久しぶりに最後まで読んでしまいました。様々な人工知能への考察が興味深い。

約50年前の人工知能もどきイライザ(ELIZA)は、プログラムされた単純な質問返しのいわば人口無能。それでも当時は、これがコンピュータだと気がつかず、癒されると感じた人さえもいた?botと会話しているようなものですが、ではコミュニケーションの本質とは何なのかと考えてしまいます。結局、受け取る人間側の解釈の問題なのかもしれません。あることを伝えられたときの、そんなの知ってるという反発と関係ないという無関心の間だけが、その人の受け取りたい情報ということを、アルゴリズムにできるのでしょうか?あるいは”それ”+自己生成的な機能は、やはりアルゴリズムで可能なのか。

 

ソフトバンクPepper君は、感情を理解すると言われています。ホント?好きといったら、「うれしい」と返事して、もう一度好きといったら、「ホントに?」と聞き返し、3回目に好きといったら、「私も好き」とかえす?3回目に感情のしきい値を超える。。。それは、アルゴリズムに過ぎないのではないでしょうか。3回も言われたらシツコイと感じることもあり、3回目までの期間が長いほうが、感情を呼び起こすかもしれません。そもそも、相手は誰でもいいのか?購入してくれた人を好きにならなければ、商品としてなりたたないし、その辺の人にも好きの感情(返答?)を返してもらっては困ります。

”感情理解する人口知能”は、やはり感情理解”のように見える”プログラムに過ぎない?

 

それでも、Googleの実験による膨大な猫の写真から、他の猫の写真を見分けるように”成長”したことは、自己生成の端緒の発見なのでしょうか。

Vacarious社のアルゴリズムは、ログインなどの際に出てくる歪んだアルファベットパターンを90%の確率で認識するといいます。人間の私でさえ認識できないことがあるやつなのに。 

これらは、自分でアルゴリズムを修正できる人工知能的コンピュータの端緒となるのでしょうか。

 

そしてもっとも大きな論点は、自己生成ができることになったコンピュータに投入される三つ子の魂。

 

塩野氏は、寄稿の最後に重要な問題提起をしています。

 

自動運転自動車が、道路に飛び出してきた子供を認識して、避けようとすると、避ける方向に、老人が歩いている。どちらかしか助けられないとき、どのように判断するのか。そのもとになるインプットは誰がいつどうするのか。究極の自動運転で、人間用のハンドルがない?場合?人間は、責任を免れるのか?自動車会社の製造物責任なのか?こうした重要なデータは、開発エンジニアが任された設計によるのか?合コンで急いでいる時に、ちゃっちゃと入れたパラメータでいいのか?

 

この話、いつまででも語れそうです。