半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

【ODRピックアップ】20141106 スーパーマン願望

【ODRピックアップ】20141106  スーパーマン願望

 

私の故郷には、夏には恒例のお祭りがあります。子供の頃は、単なる夏の楽しい”おまつり”に過ぎませんでしたが、高校を卒業し、都会の大学に入って、そのまま就職し、故郷を離れて結婚して所帯を持ち、今に至ると故郷で過ごした時間は、18年それ以降が36年、既に倍近くの時間は、故郷を離れていると、郷愁と申し訳なさとで、あれこれと理由を探して頻繁に帰省するようになってきました。お祭りもその一つ、一大イベントの一つです。そして今年も帰省し、同級生が久しぶりの友人たちを集めてくれました。会場はこれまた同級生が新規開店した手打ち蕎麦屋です。

 

一通りの思い出話、近況、共通の友人の消息などに話の花が咲いた後、徐々に故郷活性化の話に。。。それぞれの思いやこれまでの苦労、ちょっとしたアイデア等々の話から、地方自治体の話、現在の市の幹部の問題点や批判に発展していき、そして誰ともなく、

「オマエが市長になれよ!」

というところにエスカレートしていきます。

 

すったもんだのあげく、

「俺たちがバックアップする!」「資金はなんとかする」

と盛り上がりますが、

「そうはいっても、これまでの市長さんたちも地元に根を下ろして頑張ってきたわけだし、それでも出来ないのには、なにかわけがあるんだろう?そんなに簡単にはできないだろうよ」

とクールダウンを計りますが、

「1期じゃ無理だ!2期、3期とやっていかないと!」

と気の長い話になっていきます。

  

過疎化する地域に突然地元に戻って復興を果たすヒーローを描いた小説プラチナタウン(主演:大泉 洋)http://www.amazon.co.jp/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%81%E3%83%8A%E3%82%BF%E3%82%A6%E3%83%B3-%E7%A5%A5%E4%BC%9D%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%A5%A1-%E5%91%A8%E5%B9%B3/dp/4396336896

は、東京の総合商社部長の主人公が級友に乞われて破綻寸前の町長を引き受け、起死回生のプラチナタウン構想で様々な障壁を乗り越えながらも町を財政危機から救う物語です。人口が減少し、高齢化する町を立て直すために、高齢者のためのプラチナ(シルバーでなく)タウンを造ろうというのは、恐らく、日本のどの過疎地にも当てはまるヒントです。

 

小説ではウマく行きましたが、現実には様々な課題が出てくるでしょうから、あくまでこれは物語。

 

スーパーマン願望はどこにでもあります。

 

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行き詰まった時、にっちもさっちもいかなくなったとき、どこからともなく現れ、毅然とした立ち居振る舞いで、問題を解決してくれるヒーローは、日本でも海外でも、我々の気持ちをスカッとさせてくれるもの。

陵辱される村を救う七人の侍、宇宙からの侵略から地球を守るウルトラマン、行き詰まった米国の救世主オバマ大統領、停滞する日本をどうにかしてくれる(筈だった)民主党。。。

 

前の2つはドラマ。これはウマく行きましたが、後ろは現実。ただ、決して後の2つの主人公がまるでダメだった訳ではなく、小さな成功をコツコツと収めてはいますが、やはり様々な障壁につまづいています。

スーパーマンは、そう簡単には現れません。わかってはいるのですが。。

次の候補者は、マスコミの報道によって、センセーショナルに現れ、過去の実績が神格化され、期待が膨らみ。

 

そしてまた、次の大統領や政党がスーパーマンであることに、ほのかな希望を抱いてしまうのです。