ODR Pickups/半蔵門ビジネストーク

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このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、たまにロードレーサーの話題など、半蔵門付近を歩きながら雑談するようにリラックスしたお話中心。

【ODRピックアップ】20141218 水戸黄門の影響とターバンを巻いた日本人

【ODRピックアップ】20141218 水戸黄門の影響とターバンを巻いた日本人

 

ディズニーの映画「ムーラン」に登場する悪役は、シャンユー。シャンユーはモンゴル方面からの侵略者としてえがかれています。大刀を持って騎馬隊を指揮し、残虐に、しかし、かしこく、雪崩にやられてもタフに復活してくる騎馬民族は、古代の中華民族にとっては、万里の長城を築かせるほどの恐れをもたらしたのでしょう。

 

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「アラジン」では、悪者「ジャファー」はターバンを巻いた策略家。怪しい妖術で心を操り王位を乗っ取ろうとします。

金儲け好きな、ドナルドのおじさんスクルージを執拗に追いかけるフリントハートは、スコットランド出身設定なのでキルトの帽子を被っていますが、子供心にはターバンを巻いているように見えて、悪者はターバンという先入観を植え付けてしまうでしょう。

 

アニメと侮るなかれ。

作品中で描かれている悪者がみんなターバンを巻いている、そんなアニメを物心つく前から見ていたとしたら。

  • ギャーギャー喚くばかりのドナルドは何を言っているがわからないやつである、そんなヤツはろくなもんじゃないと描かれる、そんなキャラクターとして定着していたとしたら。
  • モンゴルに棲む民族は昔から横暴で野蛮で策略家だった、そんな設定の世界観をずっと見て来たとしたら。

こどものときからこれをみて育つなら、程度の差こそあれど、なんらかの先入観はうえつけられると思います。

 

私の場合、あるいは私世代の場合、特定の人種を悪く描く映像はそれほどなかったようにも思いますが、あるいは、それを意識できない程刷り込まれてしまっているのかもしれません。

特に、紛争解決の世界観で刷り込まれてしまい、それらが、海外の人と対峙したときに、悪い効果を出してしまっていることを感じることがいくつかあります。まず一つが、水戸黄門

世の中に悪事を働く悪人が数有れど、最後は”権威を持った御上が登場して、印籠を翳すと立ち所にひれ伏す”、そして、そうした御上の一行は”やたらとスーパーな戦闘能力を持った護衛を組織していて”、たまに楯突く実力派の悪人がいても、”バッタバッタとなぎ倒して鎮静”化してしまう。。。この世もそうなっている筈、そうならねばならない。。。と。

それからもう一つが、(黄門様程の視聴者はいないと思われますが)ある時期のプロレス。

外国からやってきた赤ら顔の大男(もしかすると赤鬼伝説のモデル?)たち、圧倒的なパワーで日本選手を蹂躙する、それに対して、洗練された技で対抗する日本勢、しかし、隙をついた卑怯な急所攻撃、再び叩きのめされそうになる。。。その時!今まで(あまりに強力なため)”封印”して使う事を禁じていた”伝家の宝刀”の必殺技を繰り出し、一気に形勢逆転で、勝利を納める。。争っていた外国人もやがて我らの力を認め、相互に肩を抱いて友情さえ芽生える。。

この紛争解決の御上依存の感覚は、現実的ではありませんが、国内でも、対外的にも、こうした世界観、紛争解決の感覚が見られる場面が多いと感じています。責任者は誰か?ケーサツは何をやっている?最後には、この人だからダメだった、早く聖人君子のような人に入れ替えろ等々。特に国際関係では、各国が主権を持つため権威を持った御上は存在しませんし、印籠もありません、護衛は使わない事を前提とした武力、封印してしまえば伝家の宝刀の威力はないのと同じで、仮に争うなら、根絶やしにするのが、世界史の習い。日本の文脈で期待される紛争解決のストーリーは、役立たないことでしょう。

(もっとも最近では国内の紛争、軋轢もあてはまらない。権威を持つ筈の御上は説得力がなく、印籠も骨抜き、護衛は武力行使を禁じられています。)

 

 

 

さて、話を映画に戻すと、最近の映画では、第二の大国(?)が、映画産業に進出。 

「中国人を肯定的に描いて」 中国がハリウッドに改善求める

http://eiga.com/news/20131107/15/

 

中国一の大富豪、「中国版ハリウッド」を建設へ

http://www.afpbb.com/articles/-/3000078

 

中国がハリウッドで力を持つことになると、日本として懸念されるのは、反日映画が作られ普及すること。現在でも、日本人を奇妙かつ残虐に描かれた国内ドラマがあるそうですが、あまりに荒唐無稽なため中国国内でも微妙な状況らしいですが、ハリウッドの力を持ってすれば、説得力、影響力のある映画も出てくるかもしれません。

ターバンを巻いたアヒル=悪者と刷り込まれるように、かつての、カメラと眼鏡と出っ歯で象徴された典型的な日本人(これはある意味平和的だからよかったのかも)が、ターバン(の代わりに日本の象徴となるのはなんだろう?日章旗?)を巻いた日本人として描かれてくるかも。

 

いや。そうならないように、私たちは、正しいことを、正々堂々と真面目に実行していけばいいのです。。。

これが既に自分だけよければいいという考え方なのかもしれませんが。。。