【ODRピックアップ】20141225 ボーダーレスに考え、クロスボーダーで実行し、グローバルを目指す
何かを考える時あるいはそれを誰かに伝えたり共有するときにと言葉を使います。いわずもがな言葉はとても重要で全ての情報をまくしたてても伝わらない事も多いものです。これはもうほんとに自戒をこめて。
特にその時点でよく聞く言葉はクセモノです。聞く方もなんとなくわかったようになってしまう。あるいは質問するのをはばかられる。例えば、事業展開について考えようとします。
昨今よく出てくる”言葉”は「グローバル化」。国内だけでなく世界を相手にしていこうということですが、なんでもかんでもグローバル化で済ませようとしていないでしょうか。もともとこの言葉は、「地球を一つの共同体とみなした世界の一体化」を意味していました。実は植民地主義もグローバリズムの一部です。更にその後は、多国籍企業が様々な国に進出していったことも指しています。更に更に、自由貿易や市場経済を拡大させることも含まれてきています。
グローバルとボーダーレスとクロスボーダー。
Global, borderless and Cross-border。
さて。事業展開。
「国内だけでなく世界を相手にする」。グローバル化だ!。。。いきなり最初からそうなるでしょうか?他国に進出する際に最初から現地法人を創るのが得策でしょうか。かつてはそうだったあるいはそれしかなかったかもしれません。しかし今はどうでしょうね?インターネットで販売をトライアルすることも容易にできる時代です。言語と決済方法と多少の法律を考慮すれば、大きな資本を投下しなくても試してみる事はできるようになってきていますよね。
取引は簡単に越境できるようになりました。クロスボーダー(越境)です。でも現地に在庫を置かないから品物の到着までに時間がかかります。それでも、取引量が確保できたなら、現地に在庫を持つことも必要になってきます。効率もよい。配送料も下げられます。そうなれば現地に法人を創りましょうか?いや現実的には、その前に販売提携先を探して、在庫を保管するようにするべきでしょう。当然手数料を支払うことになりますが、しかし、現地法人を立ち上げるようになるにはもっと物量を確保してからにするべきです。それがうまく進んだら、次には、現地で材料や労働力をも調達するようになっていくでしょう。そこで初めて「グローバル」といえるでしょう。
言葉の定義に過ぎないかもしれません。もはや現地法人をつくらないままでも商売は可能です。グローバルの定義は変るのべきかもしれません。しかし、実際のビジネスを進める上での基本的な行動は、いくつかの段階を経ることになります。
ボーダーレスに考え、取引はクロスボーダーで実施し、調達までできてグローバル。流行言葉に容易に捕われるのでなく地に足をつけていくようにしたい。
Think borderless, Trade cross-border and finally play ”there” then become Global.