ODR Pickups/半蔵門ビジネストーク

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、たまにロードレーサーの話題など、半蔵門付近を歩きながら雑談するようにリラックスしたお話中心。

【ODRピックアップ】20150418 じり貧

【ODRピックアップ】20150418 じり貧

 

1988年に消費税を導入した故竹下登元首相のお孫さんでお馴染みのロックミュージシャンのDAIGO氏の、「あの頃は少しいじめられたんスよ〜」というフレーズ。彼はどうも憎めない感じで、いいですね。

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1997年、橋本内閣で5%に増税されて以来の8%消費税増税が実施されました。

諸説はありますが、”使う時に使う人に課税”は一理です。消費抑制の懸念もありますが、一律に増収される所得税増税よりはいいかなと思いますし、各国の消費税率 http://bit.ly/i4a26p と比較しても、8%程度は違和感のない施策だと理解しています。さらに今後は10%に引き上げられる予定です。OECDからの指摘では15%くらいがいいともいわれています。

 

導入時には、駆け込み需要を狙った消費税値上げ前セールが行なわれるでしょうし、導入後は、消費税分を時限的に値上げしないことを宣言した需要喚起も行なわれることは、過去の導入時を思い出せば想像できます。消費税は、消費者から預かって税金として収めますから、売り手の懐には残らないのですが、予想されるのが消費税還元セール。

 

消費税増税分を値引きすることによって、消費者にとっての支払価格は消費税が以前のままになるようにすることで、これまでどおりの消費を促す販売促進策ですが、時に、商品の納入先企業にも同様の値引きを負担させる圧力をかける可能性があります。政府は、こうした可能性を踏まえて、

 

消費税還元セールの禁止?

http://bit.ly/1Hi35Bw

を法案に含めます。結果として、”還元”セールをやってはいかん!と。ただし、これはその言葉を使用しなければいいということのようなので、”感謝”セールなどはできるようですが、 

消費税転嫁拒否の大企業、社名公表へ…特措法案

http://bit.ly/1CYvs1p

ということもあり、消費者もバッチリ増税を感じることになりました。

先だって、一連の金融緩和政策によって、円安が進み、株価も上がってきました。このムードでデフレを脱出し、財政再建のための消費税。”使う時に使う人に課税”が一番理にかなうのではないかということでしょうか。

 

ところで、量販店の社長さんへのインタビューで、

「店舗での最大の抵抗は値札」

とおっしゃっていました。

確かに消費税が変る現在の内税方式では全部の値札を物理的に張り替えなければならない。これは大きい面積の商品の多い店舗にとっては巨大な負担となります。法案では、2015年の税率変更時の小売店の値札変更を考慮して、外税方式も認めています。

経済通の諸氏は、景気の悪い時に増税はやるべきでない、まずは経済成長、デフレ脱却、自然増収策だと主張し、あるいは、相続税負担を増やしていくべきだと言う人もいれば、お金持ちの知り合いは、贈与税を緩和してくれたほうが、お金がまわると寿司屋のカウンターで持論をぶつけてくれます。そういえば民主党が政権をとった選挙では、ひねり出せば巨額の隠し金がどこからか出てくるという主張もありました。野党ぽい主張でしたが、そんなに簡単に行く訳もない。

 

 

台湾で小規模なビジネスに関わって思うのは、安くないと売れない、安く安くと言われて、それなりの品質のものを調達していくことが、全ての業界サービスで行われると、最終的には労働者の給与が下がることになり、購買金額が下がり、それに見合うように製品サービス価格が下落し、品質が下落し、結果として産業界の購買力が下落し。。。利益率が高くても動かす金額が小さい、即ち、手持ちの額が少ない。。という状態になってしまうことの実感。

 

”節約”は一見よさそうですが、”萎む”ムードが蔓延します。可能性を高めて行く方向にしないと、徐々に萎んで行くのだと実感します。