【ODRピックアップ】20150702 Windows updateが無効化されている?
年金情報が漏れ、法務省のPCが標的型攻撃の対象になっている状況は、「まさかそこが!?」「そんなに簡単に持っていかれてしまうのか」という驚きでした。メールに仕込まれた標的型ウィルスによるものということですが、これだけ怪しいメールを開かないという注意が喚起されているのにまだ不用意に引っかかってしまうのかという点も驚きです。過信なのか油断なのか。
さらに驚くのは、市販のPCでWindows Updateを無効化する機能が組み込まれたもの出回っているということです。
プレインストールされたソフトが、Windows Update機能を無効化しており、設定を戻しても再起動すると再び無効化するようになっているということが報告されました。Windows Updateは毎週火曜日に自動的にUpdateをチェックしますが、セキュリティホールが報告されてその対策が配布されても、当該PCではその対策が適用されないのです。ウィルスの感染防止対策が遅れれば、感染リスクが高まりますから、このようなプレインストールソフトを適用しているPCメーカーの姿勢としては疑問が残ります。
サムスン製PCがユーザーに無断でWindows Updateを無効化していたことが判明 : PCパーツまとめ
サムスン側の言い分としては、Windows Updateにより搭載されているデバイスに互換性のないドライバがインストールされてしまい動作しなくなることがあるということで、無効化しているとのことですが、だからといって丸ごと無効化してしまうのは、あまりにも大雑把。しかも利用者に知らせずにですから、セキュリティ対策として「Windows Updateは必ず実施しましょう」と推奨しているケースが多いことからすると、あまりにも筋の悪い対策だといわれても仕方がありません。
Windowsが悪いという指摘もあるようですが、セキュリティ対策の一環として周知された推奨された対策なので、ここは素直にWindows Updateは無効化するのは利用者判断としておくのが筋なのではないかと考えます。
結局、サムスンが無効化をやめるということで決着がつきました。
当該機種を持っている人は周囲にはいませんでしたけどね。