ODR Pickups/半蔵門ビジネストーク

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、たまにロードレーサーの話題など、半蔵門付近を歩きながら雑談するようにリラックスしたお話中心。

【ODRピックアップ】20150715 消えて行く職業(消えて行く業務)

【ODRピックアップ】20150715 消えて行く職業(消えて行く業務)

 

それまで録音したレコードを併行して流したり、活動弁士が映像を見ながらセリフというよりナレーションをつけていた無声映画に代わってトーキーと呼ばれる音声映画が登場したことにより、活動弁士という職業はなりたたなくなりました。今では、十数名の活動弁士無声映画専門の映画館などで活躍しているのみになっています。これはよく例として引用される話です。

 

  *   *   *

 

私が大学を卒業し社会人として就職した会社は当時でいうベンチャー。コンピュータに関する情報処理やシステムの開発、運用などを行なう会社でした。そこでの安定した主力業務は、カードパンチ事業、その業務を行なっていたのはカードパンチャーという職種です。当時はまだパソコン普及前。デスクにコンピュータはなくキーボードもありません。高価はCPUを共同で時間分割して使う時代です。割り当てられた時間を有効に使うために、入力は予めカード穿孔機で1行ずつカードに穿孔しておき、割当時間になったら一気に読み込ませ時間節約をする必要がありました。オフィスには、高価な穿孔機が10数台置かれ、カードパンチャーたちが原稿を見ながら入力していたのです。パソコンの普及と低価格化により、入力は各人が行なうようになった結果、業務もパンチャーもその役目を失っていきました。

f:id:emandai34:20150714001944j:plain

同社は、1996年頃に上場会社となりました。従業員も持株会会員となり、少しずつの株式を取得。そして手元には、株券が配られました。上場すると株式が市場で売買されるようになり、持株会員も手続きを踏んで市場で株券の売買ができるようになったのです。当時の有力顧客には印刷会社も多く、大手印刷会社の主力事業の一つに株券の印刷がありました。偽造できないように特殊な処理を施した株券印刷でしたが、やがて、株式のオンライン売買が発達し普及すると、株券を発効しない会社が大部分となり、今では株券発行会社のみが株券を発効しています。同時にパソコンで株券を印刷できる技術も開発され、印刷会社の主力事業としての株券印刷はごくわずかの市場しかありません。

 

前述のカードパンチは、ホストコンピュータが主流の時代の技術/ビジネスでしたが、同時期のビジネスソフトウェア技術者は、主に、コボルと言われる言語を駆使してシステムを開発していましたが、今ではホストコンピュータは殆ど撤退し、コボル技術者も活躍する場がなくなってしまいました。

 

さて。

新しい技術の登場は、それまでの人間の作業を楽にする、改善することを飛び越えて、その技術、業務、職種自体を不要としてしまうことがあります。次に「消えていく職種」はなんだろうかと、急に不安になります。

 

news.livedoor.com

オックスフォード大学の調査結果によれば、

「会計士、保険業者、テレマーケティングなどはかなりの確率でロボット化が進むそうで、簿記にいたっては97.6%の確率で置き換えられるとのこと。」で、ホログラムの進化によって、モデルなどもピンチになりそう。これまでもそうだったように単純作業を中心に置き換えられる確率が高くなりますが、アート系でもネールアートなども可能性があるというのは意外です。

これまでマニュアル化で誰でもできるようにすることで効率をあげようとしてきた分野は、ロボットに取って代わられないように、人間でなければダメな分野を開発し、身につけていくことを意識する時代になってきつつあるということでしょう。