【ODRピックアップ】 20150828 表面的お金に捕われないように
お金は大事だよといろいろな人がいいます。実際、会社は黒字でもキャッシュがなくなれば倒産します。反対に、赤字でもキャッシュがあれば倒産には至りません。だから、なるべく出るお金を減らし、入るお金を増やすことになります。もちろんこれは正しい。しかし、あまりにも出るお金を押さえることだけに拘りすぎると反って効率を落したり効果を得られなかったりするのは想像できます。
羽田空港からの国際便が増発され非常に便利になりました。私のもより駅からは、成田にも羽田にも直行便の空港バスが出ているのでアクセスの自由度が高いので助かっていますが、航空便を選ぶのに、当初は航空運賃だけを基準に決めてしまっていて、結果的にトータルの出費が増えてしまったことがあります。
例えば、バス代。成田までは2900円。羽田までは1100円なので、往復だとそれぞれ5800円と2200円ですが、これと航空運賃と時間を考慮すると
(台湾に行く場合のエクスペディアの例)
(1)
成田発 桃園行き エバー航空 14:30発 44,763円
羽田発 松山行き エバー航空 12:40発 52,570円
羽田発だと、その差は、7,957円。15%も高い。ここはやはり出費の少ない成田と決めてしまっていましたが、いろいろ計算するとそうでもないのです。
(2)まず、空港までのバス代。
成田 44,763+5,800=50,563円
羽田 52,720+2,200=54,920円
まだ成田が安い。
(3)桃園空港は、台北市内まで車で1時間。バスだと800円程度。タクシーだと4,000円です。松山空港は台北市内で、タクシーだと400円。地下鉄だと200円。
成田 50,563円+4,000円=54,563円
羽田 54,920円+400円 =55,320円
やっぱり現金だとちょっとだけ成田のほうが安い。
(4)ただし、ここで考慮するのは時間です。実は自分の時間コストをどうみるかはとても大きいのです。仕事をした場合の時間単価として見てもいいでしょう。同行の社員がいる場合は、その給与にも換算できます。
最寄駅から成田 2時間 桃園から市内まで 1時間ー>3時間x往復=6時間
羽田 1時間 松山からホテルまで 10分ー>1時間10分x往復=2時間20分
仮に、同行者の給与を仮に月額40万円とすると、時間単価は、40万/160時間/月だと、2,500円です。(これが高いか安いかは別にして)それぞれにあてはめると、
6時間x2,500円=15,000円
2時間20分x2,500円=5,825円
(3)までの合計に加算すると、
54,563円+15,000円=69,563円
55,320円+5,825円=61,145円
移動時間コストを考慮すると、最初に節約したはずの15%は、すっかりひっくり返ってしまいました。
さらにいうと、成田にいくには2時間前到着とすれば4時間前出発。朝10時のバス。羽田の場合は、3時間前出発で、9時40 のバス。これはあんまり変らないので、差別要因にならないかな。
これで距離が遠くなったり、見知らぬ土地へ行く場合は、思わぬ出費がでてきますので、キチンと調査したいものです。調査時間は。。。。楽しいからいいかな?w