ODR Pickups/半蔵門ビジネストーク

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、たまにロードレーサーの話題など、半蔵門付近を歩きながら雑談するようにリラックスしたお話中心。

【ODRピックアップ】2050916 舌鋒するどい”部下”に悩む”自分直属の部下”

【ODRピックアップ】2050916 舌鋒するどい”部下”に悩む”自分直属の部下”

 

前々職で、所謂エグゼクティブ職に昇格するための幹部研修に泊まり込みで参加していたときのことです。この研修は、よくできていて理論だけでなく実践が濃くて、特に、講師陣を相手にした密室での1対1対面シミュレーションケーススタディは、今でも記憶に残りかつ今でもなかなかうまくいかないテーマでした。

即ち、

「いうことをきいてくれない”部下”を持つ、やる気をなくしてしまった”自分直属の部下”と、面接し、なんとかもう一度やる気を起こさせる」

 

というもの。

この密室のシミュレーション面談は、録画され、あとで題材として個別に反省したり、みんなで見て批評されることもあり、プレッシャー大。そして、”自分直属の部下”役の研修講師が、とーっても演技派で、やたらムカつくキャラクターを演じ切ります。

 

直属の部下「A君がことあるごとに私に反論してくるんです。仕事できないくせに」

上司の私「A君の反論は有用なの?」

直属の部下「そうなんですが、その前に自分のやるべき仕事をやれと思うんですよ。いうことを聴かないのは私が舐められているんですよ」

などのやりとりがアドリブで続き、

 

直属の部下「もう私もやる気がなくなってきました」

上司の私「じゃあ、私がA君と話してみるよ」

。。。

 

 

お分かりかもしれませんが、このパターンは減点。部下の部下と”直接話す”という結論では、直属の部下の立つ瀬もなく、その問題は解決しても、次の問題では結局また同じような構図になってくるからです。多くの受講者は、”自分が直接”パターンか、”直属の部下に怒ってしまう”パターンかに陥ることが多かったようです。

正解は複数ありますが、直属の部下に「わかりました。もう少し自分でも考えて、A君ともう一度話をしてみます」と言わせられれば合格。当時、同社は実績、実力主義的な移行も目指していたため、やがてくる「年上の部下状態」の組織を想定した研修でもあったのでしょう。

 

 

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社長ー事業部長ー部長ー課長ー係長ー主任。。。組織は、部下を持つ部下の入れ子になっています。自分の部下を板挟みにすることも、自分が板挟みになることも、上司を板挟みにしてしまうこともあるでしょうが、それは決していいことではありませんし、文句を言うだけ、パワーで押さえつけているだけでもいい筈はありません。なんでも否定するのでは問題外、なんでも許容するだけも同じくらい問題外。上司は全ての能力を持っていて、いざという時にはスーパーマン的に現場に登場して解決するパターンは限界があり、それはそのまま組織の限界にもなってしまいます。

 

この研修を受けてから、もう20年くらい経過してしまいましたが、未だ、満点回答をできるのか、実務でそのように実践できているのか、その場面になったときに実践できるのかは、答えもなく、「日々精進しています」としかいえませんが、板挟みと文句とパワー抑圧とスーパーマン願望で動きがとれなくなると、企業はどうなるのか。

 

最近の事件は、一つの結果を見せてくれます。