ODR Pickups/半蔵門ビジネストーク

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、たまにロードレーサーの話題など、半蔵門付近を歩きながら雑談するようにリラックスしたお話中心。

【ODRピックアップ】20160229 ETCは首都高の距離数課金を可能にした

【ODRピックアップ】20160229 ETCは首都高の距離数課金を可能にした

 

ETCが一気に普及したのは、東日本大震災の後でした。

www.e-nexco.co.jp

その前年からも利用台数は増加していましたが、当時、震災後の復興対応で、高速料金がETCの場合に半額近くになったため、地震直後の一時的な自粛後は一気に普及が進み、一日の利用台数が200万台を突破しました。何を隠そう、私もこの際に導入しました。

 

さて。ところで。

 

2016年4月より、首都高の料金の上限が、930円から1300円(普通車の場合)に値上がりすることになっています。現金の場合は、必ず上限額の1300円を支払うことになり、短距離を走る場合は現金だと損をするケースが出てきます。一方、ETCだと距離に応じて300円から1300円と幅がでます。これは、ETCの場合、乗った場所と降りた場所を把握するのが人力を介さないので、可能となりました。頻繁に乗り降りが考えられる首都高では、現金だと距離に応じた課金をするには、設備コストや人件費、あるいは料金所での時間を考えると実現できなかったのですが、ETC普及によって可能となったことです。

 

carview.yahoo.co.jp

 

なんでお金とるんだよ〜、海外は無料のところが多いぞ〜という言う声も聴こえてきます。お金をとる根拠はなんなのでしょう?どこに消えて行くのでしょう。

 

まず根拠法は、これです。

道路整備特別措置法

第十八条  道路管理者(都道府県道又は市町村道の道路管理者に限る。以下この条において同じ。)は、道路の新設又は改築に要する費用の全部又は一部が償還を要するものであり、かつ、高速道路以外の道路にあつては当該道路の通行者又は利用者がその通行又は利用により著しく利益を受けるものである場合に限り、条例で定めるところにより、当該道路を新設し、又は改築して、料金を徴収することができる

 

これによれば、料金を徴収できるのは、

1)道路の新設又は改築に要する費用の全部又は一部が償還を要するもの

2)通行者又は利用者がその通行又は利用により著しく利益を受けるものである場合

3)条例で定める

 

平たくいえば、資金を返済する必要があり、通行すると利便性があり、条例で決めれば、課金できるので、実は”ほぼ”課金はできるのです。

従って、料金は運営のコストと返済に充てられていきます。返済はいいとして、運営のコストの中には、人件費もあります。現場で働く人々の賃金、協力会社への委託費用、そして幹部職員への給料。よく耳にするのは、天下りの疑い。これらについては、トンデモ情報がネットに溢れていますが、不確かなため言及はさけます。

 

もう一つの根拠法はこちら。

首都高速道路公団法(廃)

もう第1条から、

第1章 総 則
(目的)
第1条 首都高速道路公団は、東京都の区の存する区域及びその周辺の地域において、その通行について料金を徴収することができる自動車専用道路の新設、改築、維持、修繕その他の管理を総合的かつ効率的に行うこと等により自動車専用道路の整備を促進して交通の円滑化を図り、もつて首都の機能の維持及び増進に資することを目的とする。

ここでは、

2)通行者又は利用者がその通行又は利用により著しく利益を受けるものである場合

にあたる条件はないので、有料決定。

せめては、スムースに首都高を使えることを希望します。

 

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参考:

首都圏の高速、新料金でどう変わる? 渋滞緩和、自由度向上も | 乗りものニュース