ODR Pickups/半蔵門ビジネストーク

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このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、たまにロードレーサーの話題など、半蔵門付近を歩きながら雑談するようにリラックスしたお話中心。

20160805 今週のお題「映画の夏」ケビン・コスナーの「Swing Vote」

今週のお題「映画の夏」ケビン・コスナーの「Swing Vote」

 

国内では、参議院選挙、東京都知事選挙が終わり、前回を上回りまずまずの投票率、米国では、大統領選挙戦が繰り広げられています。投票に行こう!という掛け声も、若者たちの活発な活動も相まって、虚しくは聞こえなくなってきたように思います。

 

もう8年前ですが、オバマさん選出の米国大統領選挙が翌週に迫った2008年10月末機内上映で面白い映画を見ました。日本では上映されていないと思います。

 

映画「Swing Vote」

www.imdb.com


ケビン・コスナーが飲んだくれの失業者を演じます。

同数得票の大統領選挙で最後の一票を投じることになり、ドタバタに巻き込まれ自分を見失うも、賢い娘に目覚めさせられ、投票に向かう話です。

実際にこんな状況になることはありえないに等しいですが、一票の意味を明確にあらわしています。

すなわち、自分の一票は同点の時の決戦票であることを。

 

誰かがこういうかもしれません。

「今の政治はダメだ、だから入れても入れなくても同じだ」

確かに大きく差があるときは、そういう場合もあります。10対1で、あなたが最後の一人なら結果的にそうなります。しかし残りの投票者が、あなたのあと9人いるなら、まだ逆転可能です。もちろん映画のように同点ならあなたの一票で決まります。

 

え?誰も支持していないから棄権?

棄権というのは確かに、"誰かに投票することを留保した"という意図のように感じます。ところがそうはいかないんですね。特にあなたが、現在の与党や、現職の大統領を相応しいと思っていない場合。。。前の例で考えてみましょう。

 

EX.
与党対野党の争い。投票者は21人。現在のところ、10対1で与党がリードです。あなたを含めて10人はあまり政治に興味がないですが、今までの政治では与党でも野党でもダメだと思っています。そこで、次の3パターン。

1)10人が棄権したとしましょう。結果は、10対1のままで、与党が勝ちです。
2)10人が、「野党に賛成」では"ない"けど、「与党に反対」を表明するために、野党に投票すると、10対11で逆転し、野党が勝ちます。
3)与党でもよくないけど、野党じゃ任せられないと思ったら、与党に投票して、20対1で与党の勝ち。

 

どうでしょう?

結果で見ると、野党に投票しない限り、与党の勝ちです。棄権は、多数党すなわち与党に投票したのと同じ結果をもたらすのです。よく「投票率が下がると与党(たぶん多数党)に有利」といいますが、野党は投票率をあげる努力をしないといけないのです。揚げ足取りや政策と関係ないこと(ホテルのバーは庶民感覚がないなど?)で、投票率はあがらないと思うのですけどね。

 

以下少々ネタバレ。
映画の最後で、ケビンコスナーがいいます。

「今アメリカに敵がいるとすれば、それは自分のような人間(政治に興味もなく、投票もいかず、主義もなく、頑張るわけでもない)です」

と。

 

 イスラエルの投票率は、80%近く、オーストラリアでは、棄権は罰金なので、投票率は90%以上。米国も今回の選挙で投票率は大きくあがりそうです。
もしかすると、日本でも解散総選挙があるかもしれません。

 

硬いこと言いましたが、映画としては面白いので、暑い夏の夜、呑んだくれケビンコスナーのように、ビールと枝豆で、レンタルしてはいかがでしょう?

 

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