【ODRピックアップ/半蔵門ビジネストーク】20161212 熱血ロンドンタクシー
帰国の途、空港まではタクシーを頼みました。通勤ラッシュ時でもあり、昨日の朝の地下鉄ストップのトラブルも目にしていたので、ホテルフロントに依頼。ほどなく、Uberの車がやってきます。
アフリカ系の青年が運転手。空港までの金額を聞くと、スマホを使ってサイトを検索し、料金を表示してくれます。£62。まあリーズナブルな価格です。
渋滞回避のためのタクシーでしたが、都会のラッシュ時は道路も同じ。主要道路は渋滞です。そこで、ドライバーは、裏通りを選択。確かに信号には掴まらないのですが、結局どこかで幹線道路に出なければならず、またそこでスタックを繰り返します。
「あんまり進んでないね」
という日本語でのヒソヒソ話しもなんのその。また裏道へ凸入!を繰り返す。
住宅街の裏道は、スピードを出させない為に、バンプ(段差)を多く設けてあります。しかしそれに合わせてスピードダウンでは意味がない。器用にスラロームしながら、バンプの衝撃を最小限にしながら、タクシーは突き進み、やっと渋滞を抜けました。あとは空港まで一路。
余裕がでたドライバーに話しかけます。
- 渋滞抜けてよかった。君は道をよく知っているね
「そうさ!旦那。おいらは普段は急がないが、空港だけは別だ。遅れちゃなんねぇ」
- そうだね。余裕を持って出ているが、早くついてほしい
「そうさ!旦那。だから少し荒っぽかったけど早くつきそうだろ」
- 空港で余裕がありそうだ。慌てないで済むよ。
「そうさ!旦那。慌てちゃいけネェよ。慌てると、健康にもよくない。心臓に悪い。心臓麻痺だよ。」
- 一気にまくしたてる。
「あのねぇ。旦那。アフリカじゃあ、みんな慌てないように生きるんだ。慌てると、ハートアタックだぁな。俺はみんなが慌てなくて済むように俺の仕事を頑張ってるだよ。家族や親を慌てさせないようにね。」
- 共感する。誰かの為に役に立ちたいんだ。
「旦那。ところでロンドンはちょくちょく来るのかい?もしそうなら、オらとこのタクシー会社使ってくんな。」
解ったよ。ありがとう。頑張って行きなよ。
私も余裕を持って暮らして行くよ。どうなろうとも。