【ODRピックアップ/半蔵門ビジネストーク】20170105 ウェアラブル
最初に、「ウェアラブル」に関わったのは、1996年、場所はイスラエルでした。
今はもうありませんが、当時、ウェアラブルコンピュータを実用化しつつあった、ザイブナー社と同じく当時担当していたイスラエル製のデータベースの提携が持ち上がり、協業提携が両者の間で締結されたため、日本でもザイブナー社のウェアラブルコンピュータを紹介し、販売しようとしたためです。
http://www.infobears.ne.jp/mobile/topics9901.html
当時の残骸は、上記の99/1/5の箇所に、
◆CAPELLA ザイブナー社と提携
(日本システムウエア:99/01/05)
として掲載されていますが、リンク先は既にありません。
同社は、我々のあとで日立と提携しましたが結果的に2005年に自己破産してしまい、今ではeBayで一部が取引されているということですが、周辺機器も特殊なので使うことはできないようです。
このように初期のウェアラブルは、ドラゴンボールのスカウターよろしく、メガネ型のデバイスにPCの画面や一部を表示し、小型化したPCを本体として、腰ベルトなどに取り付けるスタンドアロン型でした。私が関わったころは、医療機器のようなサイズで頭は重いし、自由はきかないし、利用用途も限られていましたが、2005年ころもヘッドマウントディスプレイは随分小型になっていました。
同じ頃、映画スピード2では、犯人は腕に巻きつけたキーボード的ウェアラブルで乗っ取った船を操作しています。
また、米国帰りのベンチャー企業社長は、自分で開発したディスプレイ付きのリュックサックで、広告動画を流すビジネスにトライしましたが、これまた志半ばで脱落。少し早すぎたのかもしれません。
そして、最近は、アマゾンで検索すると多くの種類と実製品がでてくるようになり、実用化が進んでいます。
https://www.amazon.co.jp/ウェアラブルデバイス/b?ie=UTF8&node=3544106051
ヘッドマウントディスプレイは、メガネになりました。Wifiの実用化により、ケーブルからも解放され、今や話題は、技術より、プライバシーに移っています。メガネのように見えるデバイスで、勝手に撮影されているリスクがあるからです。
時計型のスマートウォッチは、携帯やスマホと接続され、ウルトラマンの世界で見た通信機器のようになっています。こちらもWifiにより接続されケーブルからは解放されています。もうスパイも使えないくらい一般的になってきています。
さらに、モニターするだけなら、ベルトのような機器が普及しています。スポーツする際の体の変化、心拍数や血圧などをモニタリングして、記録して、場合によっては警告してくれるようになっています。しかも価格もお手ごろ。誕生日やクリスマスプレゼントになりそうでもあります。
このモニタリング系は、医療分野では重宝しそうです。血糖値を測る機器なども、一般化してくるでしょう。また、同じイスラエルのギブンイメージング社が開発したカプセル内視鏡は、胃カメラの代わりに機器を飲み込んで、排出されるまでの間に数千枚の写真を撮影し、体外の記録デバイスに画像を送信します。胃カメラの苦しさからは解放されています。日本での薬事認可もとっており、既に対応されている病院も数多くあります。同社は、米国の医療機器会社に買収されています。
ウェアラブル。今年はどんな進化を遂げるのか。