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ODR Pickups/半蔵門ビジネストーク

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、たまにロードレーサーの話題など、半蔵門付近を歩きながら雑談するようにリラックスしたお話中心。

【お題】20170214 勤続27年のサラリーマンが会社を去ろうと決めた日【ODRピックアップ/半蔵門ビジネストーク】

【お題】20170214 勤続27年のサラリーマンが会社を去ろうと決めた日【ODRピックアップ/半蔵門ビジネストーク】

 

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今週のお題「卒業」

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そのサラリーマンだった人物にとっての決断の日から既に10年目に突入するので、もうそろそろこのことを記録としても書き残しておいていいのではないかと思うので、書いてしまいます。健忘症対策としてもね。

 

1 実は楽しかった

彼の最後の10年は楽しかったと聞いています。会社人生の中で一番楽しかったかも。それなりのポジションになれて、新しいこともやれて、チャレンジングな仕事もやらせてもらえた、とても感謝しているそうです。大きな会社に入っていてよかったなと改めて思っていると。

それでも、彼は、会社を去りました。多少の慰留はありましたし、自分で会社を経営することに不安もありましたが、会社を去る決断をしました。その理由は。。。

 

そんな楽しかったチャレンジングな時代でしたが、それが遠因となってしまいました。海外企業との提携と共同開発は順調に進んだものの、やがては様々な軋轢が生じてしまい、結果として企業間紛争となり、相手国での仲裁訴訟となってしまいました。そして上司も訴訟開始前に退職(これが理由ではありません)、内容を熟知する彼が主要証人として、現地での紛争に突入。(これも理由ではありません)8年に渡る闘いに勝利して、職場に復帰しました。

 

2 部下の部下に

復帰したものの、都合8年も事業部門での現業を離れていたので、前の役職には戻れないのは明白です。かといって、どっぷりとした開発現場に放り込まれても使い物になるとは思えない。年齢や経歴からすれば、引き取った部門側だってもてあますに決まっています。

結果として、以前の部署の後継部門に配属となりました。マーケティング企画などを行なうスタッフ的な部署。上長はかつての部下でした。気にしないといいながら、実際は居心地の悪い日々が続いたことでしょう。

 

3 買収したベンチャーに出向

そんな折、会社で推進していたベンチャーへの投資や提携のうち、買収したベンチャーへの役員としての出向が決まりました。これは特に自分が関わっていたわけでもないので、ある種青天の霹靂ではありましたが、それでも、新しい立場で新しいことが出来ると希望に燃えて出向しました。しかし。。。様々な点が露見し、期待したように事業が進まず親会社からの借入金が増えていきます。そして結果的に、債務超過。財務状況が改善しないため、MBOなども検討し弁護士にも相談していた時のこと、親会社の後継者より呼び出されました。

 

曰く「MBOは乗っ取りだ」

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4 結局吸収合併

勿論MBOの意図は乗っ取りではありませんでした。しかし、その説明は理解してもらえず、いや多分理解できずだったのではないかと推測します。その時、瞬間的に閃きました。

創業者は、流石創業者だけのことはあります。言葉にできないオーラを持っていました。社長室に呼ばれて話をすると圧迫感で声が擦れてしまうレベル。なんとか振り絞って声を張って、面談が終わるとものすごい疲労感に襲われたのを今でも思い出すそうです。

(以下、微妙なので一応隠し文字ですw)

しかし、後継者は、同じような発言をするものの、威圧感もオーラもなく、話す内容も申し訳ないですが、聞くべき点もほぼなし。

。。。だとしても、それらを補って余り有る人間力が感じとれれば彼は辞める決断はしなかったと思います。しかし、この時点で、脊髄感覚で、

 

「あ。残りの人生をこの人に仕えるのは嫌だな」

 

と思ってしまった。

これこそが彼が会社を去ろうと決めた理由でした。そして、その決断が間違っていなかったことは、後の事件ではっきりしますが、ここではタイトルに関係ないので書きません。

 

給料や仲間との関係も理由にはあるかもしれませんが、サラリーマンが会社を去るとき、それは、これから仕える人物の人間力が問われるんだろうと彼を見ていると思えるのです。