ODR Pickups/半蔵門ビジネストーク

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、たまにロードレーサーの話題など、半蔵門付近を歩きながら雑談するようにリラックスしたお話中心。

【半蔵門ビジネストーク】20170626 地方創生 ー 仕事、移住、観光、収入、財源。。 何が先か、後か?

【半蔵門ビジネストーク】20170626 地方創生 ー 仕事、移住、観光、収入、財源。。 何が先か、後か?

 

飲み会で知り合ったとある人物は、実家近くの村にスポーツの合宿で訪れるそうだが、その途中で通過するわが故郷の街を少し揶揄するのは、その場では笑い飛ばすものの不快な気分を残します。

 

地方の時代から地方創生

 政府の「まち・ひと・しごと創生本部」の「総合戦略」(2016年度改訂版)には、2020年に向けた地方創生の目標として4つの基本目標が掲げられています。

blogos.com

(1)地方にしごとをつくり、安心して働けるようにする
(2)地方への新しいひとの流れをつくる
(3)若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる
(4)時代に合った地域をつくり、安心な暮らしを守るとともに、地域と地域を連携する 

 昔に比べたら、新幹線が開通し、高速道路が整備され、都会から地方への行き来はスムースになりました。

 

これで「都会から地方に来てくれる」?

それはもちろん、ない時よりは来やすくなりましたが、それ以上に、

 「地方から都会に出て行きやすくなった」

ために、簡単に行き来できるから、都会に住んで都会で働いて頻繁に帰省することができるようになっただけでした。結果、未だ地方に仕事は増えず、出て行く人の流れが容易になった状態です。

f:id:emandai34:20170528160646j:plain

動くのは容易になりましたが、地方に仕事がなければ、若い世代が定住できず、子育てもやりにくくなってしまいます。そこで、仕事を作る・・・例えば工場を誘致する。。。確かに周囲の山村が土地を利用して大きな組み立て工場をいくつも誘致し、職場を確保しました。が、そこで働く人が子供を育てようとすると、「自分の子供もここで働けるように」と思えないようで、結局、子供は都会へ向かう。。

 

仕事があって、子育てをしても、それだけではダメそう。

 

仕事を地方につくるなら、魅力的な仕事でないといけない。工場がいけないとはいわないが、例えば大卒で留学経験のある若手正社員は、その工場で何をしているか聞くと、「ダンボールを潰している」という。つまり、組み立て工場での正社員だが、送られてくる組み立て前の部品をラインに出したあとは、箱をつぶして整理するくらいしか仕事がないのだという。

 

住む、暮らすが先か

前職の後輩に、群馬県から電車で東京に通う人がいます。彼は、早く起きて電車に乗り2時間かけて通勤し、仕事をして、飲み会はあまりしないで帰る生活。体力が続く限りはできるでしょうが、やや不安が残ります。

住む、暮らすが増えないと、サービス業も含めた消費市場が貧弱になるので、仕事をつくるといっても、消費に直接結びつかなくてもよい製造系の仕事になってしまいます。それはまた、税金をどこに収めるのかという問題に行き着きます。地元の工場で稼いだお金で地元に税金を納めるが、消費ー買い物は郊外へ、他市へ、他県へ。。。

 

政府の施策としても聞かれる「テレワーク」は、「通勤しないで自宅で働く」という表現が使われますが、そのイメージ、メリットは、満員の通勤電車に乗らなくて済むなど、都会に住む人が通勤しないで働くことが表面に出て来ます。今は、その形態でできる仕事は限られていますが、むしろ(市場から離れた)地方で働くためのテレワークの追求をしていきたいですね。

 

  *   *   *

 

同じ感覚は他の地方出身者で都心で暮らす、働く人も抱いているそうで、だからこそ地方を盛り上げたいと思う気持ちになり、それをネタに盛り上がり、励みにするのですが、よく考えるとその話し合いや飲み会の費用が都会に落ちているのは、その気持ちとは裏腹に矛盾を自分が作り出しているというジレンマです。