半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

【半蔵門ビジネストーク】20170803 差は生ずるものだとして意識するしかない

【半蔵門ビジネストーク】20170803 差は生ずるものだとして意識するしかない

 

参加している国際連携

のWechatに飛び込んできた意見を求めるコメント。発信者は香港だ。

 

「個人情報の越境を禁止する条項を知っているか?みんな賛成なのか?」

 

これは2016年に制定されたEU一般データ保護規則やトラストマークでのガイドラインに載っていることだ。今頃?と思ったのだが、ビジネス側からしてみれば、海外への販売を推し進めるために、面倒臭い障壁なのは確かだ。もちろんこの件はすでに議論してきたのだが、新しく加盟した香港の担当者からみるとなんとも困ったことだと考えるだろう。実際、当初はなんとか抵抗するべきかもとも意見が出ていた。

香港は前述の国際連携に最近参加したので、この情報を認知する時期の差があるわけだ。その結果、我々がすでに議論したことを、改めて同じような問題意識や危機感や疑問を持っている。こうして、差が生じて来る。

 

 

某一般企業では、

最近改めてIT化が推し進めらているのだが、問題になりそうなのが、メールへの過剰依存だ。なんでもかんでもメールでコミュニケーションをしたがる。例えば、同室にいるので話せばいいような内容までもだ。

これも、実は、電子メールが導入されたころによく見られた現象で、私自身もそのような時期があった。

 

「その話はメールでしてくれ」著:加藤ラサ 

1995年刊行の同書は、入った会社にメールが導入されていて、社長に許可をもらおうとした著者が、社長から言われた言葉、

「その話はメールでして」

にショックを受けつつ、徐々に馴染んでいくという、これまた当時、非常にあちこちで見られた現象である。

前出の会社では、程度は違えど同じような現象が起きている。いずれその時期は脱するだろうが、これもある種の差である。

 

私の出身地方は、(一応”市”だが)

ご多聞にもれず過疎化の兆し。活性化しようと仲間と会社を立ち上げIT化やビジネスの活性化を進めようとしている。ITを活用すれば、ビジネスも活性化できるかもしれない、若者を引き止められるかもしれない、観光客がもっと呼びこめるかもしれない。。。様々な思惑があるがなかなか進まないのは、地元ビジネスが、それ(IT)がなくても、ビジネスが多少はあり、ITの有用性を実感できずにいること。携帯やスマホはもちろんあるのだが、ビジネスに活用するまでに至らない。これも、かつてIT化をしていく際に体験したことのある差だ。

 

こうした情報や新しいこと、モノへの触れる時期の違いによって、”差”は生じる。その差を埋めることがビジネスに繋がる場合もある。なんども同じような説明をする面倒臭さも繰り返される。

f:id:emandai34:20170728162659p:plain

差は生じる。

先行したら、それを活かして利を貪るもよし、指導にあたって優越するもよし。

後陣を配したら、教えを請うもよし、差を埋めるイノベーションを起こせる可能性もある。

差は生じる。

活かすも殺すも自分次第だ。