【半蔵門ビジネストーク】2170810 海外送金/入金規制
台湾支店があるので、そこへの事業的送金や現地弁護士事務所への送金は時々発生します。以前から、マネーロンダリング対策として、金融機関は、こうした海外送金に対してチェックをしています。方法としては、登録制が主流で、送金するには登録しておかないとチェックされるのに非常に手間がかかります。当社では、台湾への送金には、プレスティア銀行(以前のシティバンク)を使っており、前述の振込先2カ所は登録済みです。
海外からの送金は相手国の事情によることが多いようです。ロシア、中国などは海外に送る場合には、手続きが厳しく、金額が大きいと送金できない場合が有る他、新興国は自国通貨保護のために海外への送金自体が行なえない場合もあります。
この度、ベトナムで開催されるAPECのサブグループ会合に招待され、渡航費や宿代にあてるための日当の支払を受けることになりました。政府関係者以外の民間人が招待される場合には上記費用が支給されるのです。
今回はエコノミークラスの航空機費用と日当(宿泊費相当)で1400USDが会社の口座に送金されると連絡があり、特に何をするでもなく待っていました。最悪後払いでもかまいませんし。。。
送金連絡の翌々日、朝、8時半に家の電話が鳴動。こんな朝早くくる電話はロクなものがありません。覚悟してでると。。。
三井住友銀行の担当者からで、
「昨日APECから1400USDが着金していますが、規則で、目的などを確認する必要がある」
とのこと。
これもやはりマネーロンダリング規制の一環だそうで、理由を電話口で口頭で話すとクリアされたようですが、規制の割には厳しくないよう気がします。マネロンをしようとするようなワルモノは、書類もなしでの口頭確認なんか簡単にすり抜けられそうです。
やるなら、もうちょっと厳しくないと、某国への資金はとまっていないんじゃないかと不安になります。