ODR Pickups/半蔵門ビジネストーク

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、たまにロードレーサーの話題など、半蔵門付近を歩きながら雑談するようにリラックスしたお話中心。

【半蔵門ビジネストーク】20171003 amazonは「買いたい」その時を逃さない

【半蔵門ビジネストーク】20171003 amazonは「買いたい」その時を逃さない

 

amazonの1-click注文の特許が失効する。

取得が1999年だから、OECDがオンライン消費者保護のガイドラインを打ち出した年。このころから消費者電子商取引、ネットショップ、eCommerceが爆発的に普及し始めたことを思えば、amazonは最初からキモを抑えていたんだなと思う。キモいくらい。。。ゴホン。。

それは「物流」と「カゴ落ち」というキモだ。。。

digiday.jp

 

物流はすでにamazonの最大の特徴であり強みとして語られているので、「カゴ落ち」のほうを考えて見る。

消費者がネットショップで買い物をする時の流れだが大雑把には、

  • ショップまたは商品の発見、
  • (比較)、
  • (実店舗での試着や試用)、
  • カゴに入れる、
  • (他の買い物)、
  • カゴにいく、
  • 決済手続き、
  • 確認画面

と続き、やっと注文が完了する。

買ってもらうためには、それぞれのフェーズで越えなければならないハードルがある。例えば、そもそも発見されない、比較で負ける、決済で躊躇する。。そして、クリアのためには例えば、SEO投資などの費用が発生することもある。中でも一番大きいチャンスロスのハードルが、「カゴ落ち」と言われるもので、カゴには入ったが決済されないまま放置されやがて消されるケースだ。実に70%がカゴ落ちとされる統計もあった。ある統計では、amazonはこの1-Click機能で「5%売り上げがアップしている」ともされているそうだ。

これまでは、この1-Clickを使いたければamazonに特許料を支払う必要があり、他の店舗は採用できないでいたのだ。今後は、これに類する機能を搭載するショップが増えてくることが推測できる。

 

注意が必要なのは、日本の電子契約法では消費者が購入時に謝ってボタンを押してしまって購入してしまうことを考慮して、確認画面の救済措置を設けている。

 

http://www.meti.go.jp/press/2017/06/20170605001/20170605001-1.pdf のP.9

 

購入する意思でカゴに入れる操作をしたものを購入する時に、「これでいいですか?」と確認する必要があるのだ。1-Clickはこの確認画面がない。その場合は、「”確認措置が不要だ”と消費者が認めていること」が必要となる。だから、初期設定で1-ClickになっていることはNGだ。amazonでもそうだが、1-Clickで購入するように自分で設定するようにしておかないと、この規定に違反していることになり、購入が無効とされてしまう。1-Clickを組み入れる場合は、そうした措置が必要となり、場合よっては設定してもらう努力が必要となるかもしれない。

amazonでは、電子書籍などでは、ボタン自体に、「1-Clickで購入する」と表示されている。

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いつも買うものは1-Clickで買えたほうが便利だが、カゴに入れて何か別のことを確認したい時もある、その場合は、カゴに入れるボタンが欲しくなる。利用者としては、

  • ブックマーク(あとで買う)、
  • カゴに入れる、
  • 1Clickで買う(すぐ買う)

と3つのボタンが出ている方がいいな。