半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

円卓は会話を促する【半蔵門ビジネス雑談】20180426

円卓は会話を促する【半蔵門ビジネス雑談】20180426

 

企画委員をしているある協会では、年に数回、会員や関係者向けにシンポジウムや研究会、意見の交換会などを開催する。テーマにもよるが、ワークショップなどグループワークがある場合以外では、会場のサイズの制約などから、演壇と参加者席のレイアウトは、大抵は教室形式になることが多い。この場合どうしても、講義を聞いているような状態になり、本来意見を交換するための会合であっても、例え、「自由に、奇譚なきご意見を!」と促しても、意見が出にくいのは実感していた。海外の場合は、教室形式だろうがなんだろうが、発表の途中でも割り込んで来る人が結構いるが、日本だとまずそれはないばかりか、最終的に質問も意見もなしという場合は決して少なくない。

 

さて、先日の「意見交換会」では、参加者数が30人弱だったため、ロの字型に机を配置したレイアウトをとった。真ん中がぽっかり空間で、主催者側がロのうちの1辺を占めていたが、ほぼ平等のバランスである。

 

有名なアーサー王伝説の「円卓の騎士」は、

「すべての席は王と対等である」

という思想が体現されているとされ、そこでは、

”王に対しても憶することなく、正い意見をいう”

ことが役目でもあったという。

円卓の騎士 - TYPE-MOON Wiki

 

円卓という形式であればこそ、その思想が発言するということに繋がっていった。これが教室の騎士だったら、王と騎士の関係が体現されることになり、対等な関係ではなく、強力な意思決定機関とはならなかっただろう。

 

意見交換会でのロの字会議は、あたかも円卓の騎士のように、主催者側と参加者が対等が体現されたせいか、今までにないくらいの自由なで活発な意見が多く出てきた。形から入るのは大事だ。

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一つだけ大変なのは、発言者にマイクを渡すために走りまわる事務局。これは周囲を通って渡すとなる場合、プロジェクタ等の設備が正面にあるため、そちらが通れず、ほぼ1周することになってしまったため。マイク係は、ロの内側で行動する方がいい。