イモトのWifi vs. グレートウォール【半蔵門ビジネス雑談】20180622
過去に中国への出張は3回あったが、実はいずれも深セン。上海は経由地として通過しただけで、それ以外の地は踏んでいない。私にとっては、近くて遠い国だ。
最初の訪問は2011年。東日本大震災の直後だった。みんな心配してくれてありがたかった。2回目は、2016年。ここではマレーシアから中国への議長国交代のセレモニーが行われ、政府関係者との会食が持たれた。中国は、ECに積極的で信用構築にも投資している。
同2回の出張時には、SNSやメールについて不自由は感じなかったので、まだアクセス規制はされていなかったのだと思われる。しかし、今回は以下のようなSNSやサービスは政府によって規制され遮断されてしまっている。いわゆる「グレートウォール」と言われる政府による国家的ファイアウォールだ。
使えないサービスは、
LINE、Facebook、Gmail、各種ブログ、一部のウェブサイトなどだ。
かねてより中国政府によるWebの検閲と遮断は問題視されてきたが、国家政策なので他国からとやかくいう筋合いでもなく、中国国内にはいったらアクセスできないのは受け入れざるをえない状況だ。
いつもレンタルしているイモトのWIfiでは、ワンタイムVPNというサービスを提供しており、500円/日の追加料金で、VPNにより前述のサービスにもアクセス可能だ。
しかし、中国政府の意向次第で、アクセスできているVPNも禁止される可能性もあるが、中国ワンタイムVPNオプションサービスにより、VPNを設定することでLINEやFacebookも使用できるサービスが提供されている。
今回は、ひとまずVPN経由で、前述のフィルタリングされているサービスを使うことができた。しかし、VPNは1アカウントのみしか接続できないため、スマホでLINEを使いながら、PCからFacebookを使うということはできなかった。
イモトのWifi vs. グレートウォールの戦い。政府規制とインターネットの自由の戦い。勝者はまだわからない。