半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

TV会議システム選ぶのは大変だ

TV会議システム選ぶのは大変だ【半蔵門ビジネス雑談】20181212

 

TV会議の利用は今や一般的、日常的だ。

先日もある会社の社内会議に伺ったら、社長さんは西日本の本社にいて、こちらから5名、社長さんと他3名の幹部が本社から、大型スクリーン上のTV会議で出席した。10名座れる大きな机の1つの面にスクリーンモニタがあり、本社側も同じように大きな机の端にスクリーンがあるのだろう。まるで、長い机にみんなが着席しているように見えた。TV会議の利用はもうほとんど実務的には支障はないだろう。

 

では。

ということでTV会議を導入しようとすると、どれを入れればいいのか迷うことになる。機種、メーカーもたくさんあり、機能、価格も様々。でも、安かろうで入れて見て、繋がらない、音声がよくない、利用方法があわない、などの問題が起きるのも困る。

メーカーさんや代理店さんに話を聞いて見るが、機能、性能、価格、似たり寄ったりで、どれをどのように選んでいけばいいのか、ますますわからなくなってくる。

 

専用機種

TV会議メーカーが発売しているTV会議用の機器だ。主要なメーカーとしては、ポリコム、Avaya、シスコなどがある。

 

  • セットトップボックス型

モニタの上部にセットするタイプで、カメラ、マイク、TV会議機能が組み込まれたボックスで構成される。モニタは接続できる機種ならメーカーは問わない。

  • 一体型

大型のモニタに、カメラ、TV会議本体などが組み込まれ、移動できるようにスタンドに設置されているタイプ。

グローバルIPアドレスを各端末が持っていて、接続時はそれに電話をかけるように接続する方式だ。従って、グローバルIPを契約しておかないとならないので、その分月額費用がかかる。機種によっては、WEB会議型に接続も可能だ。

 

WEB会議型

専用機器を使わずに、カメラ、PC、マイクなどを用意して、PC上からWEBシステムのTV会議を起動して使用する方式。特別な専用機がなくてもよいが、画質音質は自分が用意した機器の性能に依存することになる。グローバルIPが必要でない方式のものもある。

 

多地点会議

複数の拠点と同時に会議を行う場合に必要となる。

  • オンプレミス多地点サーバー(MCU)

専用機器に組み込まれるMCU装置に接続することにより実現する。本体に組み込まれるため、導入時に機器の費用がかかる。

  • クラウド型

クラウド上にある多地点会議用の会議室に接続して使用する。自社内に多地点機器は不要だが、レンタルする費用がかかってくる。利用する時だけ借りられる方式なら費用対効果は高い。相手にも接続情報を知らせる必要がある。

音声品質

音声は非常に重要で途切れたり、ハウリングしたりすると会議が成り立たなくなる。TV会議の機種によっては、回線状況が悪化してくると映像を途切れさせ音声の帯域を確保する制御が搭載されているものもある。マイクの性能にも依存し、TV会議から聞こえてくる音声をマイクが拾ってしまうことにより起きるハウリングなどに対応したエコーキャンセラー機能が搭載されている場合もある。WEB会議型で自前でマイクなどを用意している場合、低価格のものだとこうした機能がないものもある。

資料共有

 会議で使用する資料をスクリーン上にTV会議画面の脇に表示する機能を持つものもある。参加者の属性も考慮したい。例えば、臨場感を重視するならモニタに共有はしないで、データで送ったものを各自のPCで表示したほうが良い場合もある。

 

操作

専用機の場合、PCではないので操作は付属の操作デバイスで行う。

 

  • リモコン

専用のリモコンを使用する。

  • 専用操作板

専用の有線デバイス方式のものがある。

  • PC

PCからWEBシステムが提供する機能を操作する。

 

価格構造

  • 初期費+保守費

専用機の場合、必要な機能が内臓されているので初期導入時の費用に組み込まれる。また専用機器なので保守契約をする必要がある。

  • 接続アカウント料

WEB型の場合、利用する機器数分のアカウント契約を必要とする。使用しないときにもアカウント費用が発生する契約だと使用頻度によっては不経済になる。

 

これらの特徴を踏まえて、

  • 誰が使用するのか、

自分も相手もITに詳しくない場合は、専用機のほうが単純操作でよいだろう。

  • 接続先はどこか、
  • 接続先は固定されているのか、
  • 参加人数はどれくらいか、

多い場合は、専用機器でワイドレンズカメラが有効。

  • 使用頻度はどれくらいか、
  • 会議室の広さは

広い場合は、専用機器。大型モニタ。

  • 部屋の音響は、窓ガラスが多いか

エコーキャンセラー付きのもの。

  • ブラインドやカーテンは設置されているか

設置したほうが音響対応は安定する。

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等々を考慮して選択、決定していくことになる。