ゴジラ キング・オブ・モンスターズ ゴジラの美意識【読書/映画感想】20190616
土曜日の夜、一人映画で「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」を決行した。まずまずの満席。若いカップルもいるが、ひとり男性各世代と老夫婦もチラホラ。
怪獣ものとしては、おしげもなく怪獣が登場し戦い地球を蹂躙する。全編アクション映画の怪獣版。全編怪獣映画。爽快。
いい映画だ。
が、日本人、我々世代の持つゴジラ存在の美意識と少しだけ違う感じが残る。最大限に日本のオリジナルへの敬意は払われているが、「皆殺し」の戦いは後味が悪い。ハリウッド的には、そうでないと後味が悪いのだろうが。力でねじ伏せるというのがすっきりさせる最後の手段なのか。
地球にとって悪いのは人間だというのは、最近の傾向か。環境破壊。増えすぎた人口。アベンジャーズのサノスの指パッチンもそうだし、アニメでも巨大生物や人間を駆逐しそうな生物が登場する。寄生獣、食料人類、ハカイジュウなど、同じアイデアの作品が相次いでいる。
モスラが中国にいるというのはいいのか。インファント島ではないのか。モスラの歌がch中国語になってしまうじゃないか?それは中国資本の影響なのか。だとしたら日本資本もっと頑張りたい。
今回は、ゴジラを王としたその後の共存がエンドロールで描かれているが、そのように、明確に解決させてしまうのも、実はしっくりこないところ。
予告でにおわされた次の舞台が髑髏島?というのも、あれだけの強さのゴジラに生身のキングコングが太刀打ちできるとは思えない。それとも、ギドラ(キングギドラ)が再生するのだろうかね。ゴジラとコングが共闘するという流れか。
(キング)ギドラは、オリジナルでは金星を破壊してから地球に来た宇宙生物だが、そうした設定を知らないという声も多い。ギドラという命名も、ゴジラがGod-zillaだから、Kingはいらんということなんだろうね。
そして残された芹沢博士のノートにはどんな秘密があるのだろうか。
ところで、ひとり映画の最大の欠点は、帰り道に語り合えないことだ。誰かの感想ブログでも読むとしようか。