消えて現れまた消えて【御散歩雑談】20190802
駅のゴミ箱の話だ。
これまでも何度か駅のゴミ箱が消えたことがあった。サリン事件以来、駅でのテロが警戒され、それまではあまり注意が払われていなかった(ように見える)ゴミ箱が、爆発物や薬品などテロ道具の格好の隠し場所だという想定から、大規模イベントや重要人物の来日時にはゴミ箱が撤去されるようになったのだ。
記憶に新しいところでは、トランプ米国大統領の初来日時。来日の数日前から駅構内にあるゴミ箱が一気に撤去された。ある朝、いつものように読み終えた新聞を捨てようとしたら、ゴミ箱がなかった。危うく空中に新聞を投げ捨てるところだった。トランプ氏の帰国後はゴミ箱が戻ってきた。
次はつい先日のトランプ大統領が国賓で来日したとき。やはり新聞を捨てようとして気がついた。数日でまたゴミ箱は戻ってきたが、戻ったと思ったらまた消えた。今度はG20大阪会合の数日前だからだ。
危険物を持ち込む人物をチェックするのは勿論だが、施設の出入り口に危険物を隠し、時限式で起動させるのも可能であるので、隠し場所としてはゴミ箱は最適だ。駅の各入り口にはあるし、駅によってはホームにもある。ゴミ箱がそのままだと警備するスタッフはそれらを定期的に見回り中身を確認したりすることになり、労力もかかるし、その分他の警備が手薄になる。それなら、ゴミ箱を撤去してしまったほうが合理的だ。
ただ、かのサリン事件ではゴミ箱ではなく車内に持ち込まれた。それを踏まえると、車内の警備は手薄なように感じる。網棚や置物のチェックに警備が回ってきてもいいようにも思うのだが。。。
そして今回のサミットは大阪なのだが、首都圏でもゴミ箱撤去されたのは、大阪以外で事件が起きれば要人のいる大阪が手薄になるからだろう。
ぼーっと生きていられない。