資金調達雑感【半蔵門ビジネス雑談】20190814
「いいアイデアがあるんだが誰かお金を出してくれさえすれば。。」
「あの成功して居るベンチャーはいいよな。資金を出してくれた人がいたんだろう。。」
たしかにそうであればいい。
しかし、それは表面的で投資家のことを知らない見方だし、 却って何よりも心から資金を切望していないことの証。。。
とかまで言うとキツすぎるか。
先日、まさにアイデアと意欲を持つ若手とかつてベンチャーを立ち上げ資金調達に奔走した起業家を引き合わせた。
当たり前だが、先の見えない夢物語に出資する人はもしいても極めて稀で、エンジェル投資家と言われる人はいなくはないが、それにしても少なくとも起業家その人によほど惚れこまない限り、そんなドラマは起こり得ない。
「このビジネスは素晴らしい」と喚くだけでなく、 投資する人がその気になれるようにどのように素晴らしいか、をしっかりと説明できなくてはいけない。その素晴らしさを、
- 投資とリターンとして、
- 社会的にどのように素晴らしいか
- どんな意義があるか、
- すぐに真似されてしまわずある期間収益を維持できるのか、
- 再投資のタイミングはどうか、
- 撤退の条件はどうかなど
を論理的にとかなくては。
そして少しの「夢」を降り混ぜる。
ただし、「夢」過ぎたら疑わしいし、 「夢」がなさすぎても投資意欲は削がれる
投資家も真剣だ。
美しい事業計画に目をくらまされないように疑念を明確にし、時に意地悪な質問をぶつける。起業家は、それにめげずに、誠実に対応し、 事業への熱意を伝え続けるべきだろう。
最後は自分がやり遂げるということ自体を自分で信じられるかどうかだ。