半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

【ODRピックアップ】20140206 チームプレー

【ODRピックアップ】20140206 チームプレー

 

イスラエル時代に世話になったやり手上司が飲んだ席で話してくれたことなのですが、 

「おまえチームプレーってなんだと思う?」 

 

ラグビーの選手だった上司が突然話しだした。

 

 

 『ラグビーでは、ケガをしたり心が折れてしまった選手はすぐ交替となる。チームプレーとは、勝つための手段なのであって、 チームでプレーすることを目的としているのではない。よくあるスポコンドラマのように、仲間が励まして、落ちた戦力の部分をスーパープレーで救って・・・などというのはありえない。それだと、9の力しか出せなくなった選手を10の力の選手が助けたとしても、10の選手のプレー力は9になるだけだ。しかも、その選手のポジションに必要な力が9に低下するので、結果的にはあいてからみると戦力が2(ケガ選手が−1、助けてもとき既に遅し)落ちていることになる』

 

のだそうです。

 

『チームプレーとは、弱った選手を補うことではない。もし仮に自分が弱ってしまったら、何事もないようにプレーをし続けて同僚の足でまといにならないようにするか、弱った選手は進んでベンチに退き、勝つための力の出ない選手を容赦なく交代させ、勝つために10+10を20以上にするためのチームを維持することだ』。 

 

ベンチャーの仕事もこれに似ている。人数が少なくギリギリの状態で、気持ちの弱った社員を助けることで自分の業務戦力が9に低下してしまっては、目的を果たせない。しかし、ラグビーチームと違って控え選手がいるわけではないのがベンチャー。「誰か助けて」と後ろを振り返ることになる。すると最後に残っているのは大抵が社長である。過渡期にある大抵のベンチャーは、社長がその精神力と責任感で、10+5+αくらいの力を出して支えている。しかし、いくら社長といえども長らくはもたない。ではどうするか? 』 

 

ベンチャーでは、いかに社長を登場させないで、担当者が持ち場を支えるかにかかっている。そして、持ち場を支えるためには、自分がつぶれないようにしなければいけない。そのためには、ヤバイと思ったら早く手を打つことにつきる。騒いでも対応されなかったら更に騒ぐ。ヘンに大人になって評論家になって「大体この会社は・・・」「経営が悪い・・・」なんて抽象的に中傷的に嘆いているヒマはない。弱音を出すなら、ベンチャーからさっさと去ったほうがいい。』 

 

ODRのベンチャー、まだまだ目の前は、広い砂漠のようです。 

 

※※ イスラエルでは男女とも徴兵を経験し、パレスチナ・アラブとの国境警備につく。24歳は既にとっくに銃を扱い、人によっては負傷し、時には敵を殺したかもしれない戦争体験者である。ベンチャーの勤務なんて、"へ"とも思わないそうだ。そりゃそうだよなぁ・・・