【ODRピックアップ】20150422 近づくODR FORUM 2015
弊社にとっての年間恒例行事ODR FORUMが近づいてきました。準備に勤しむこの2ヶ月、いやもう1ヶ月ちょっとしかありません。
AGENDAにはプログラムと参加メンバーが掲載されてきました。(みんなちゃんと参加できるんだろうか?ちょと心配)
さらにスピーカーとしても写真入りで公開。照れくさいが宣伝。
ODR 2015 Speakers | Pace Law School
因に4日のセッションには、様々なODR関係でお目にかかる立教大学の早川教授も登壇します。
考えなければならないのはセッションの内容と進行ですが、概ね以下のような感じになる予定です。
タイトル:ODR and Trustmark
ECで越境取引はもう当たり前
・しかも2カ国じゃない
・2009年の最初のころ扱ったケースですら複数国(オーストラリアブランドのブーツを、日本語サイトで購入したら、中国から不良品が届いて、支払いはPaypalシンガポールで、サイトにはBBBのトラストマークがついていた)
消費者の望みは?
・もちろん解決。返金、交換
・ODRも重要、期待
・でも、早く割り切って次へ進みたい
・現地情報重要 逃げてしまったのかどうか?可能性があるのかどうか?
・ビジネスにとって、「評判」は、「信用」と同じくらい重要
・その国内で影響力のあるトラストマーク機関ができること
各国、地域のトラストマーク
北米 BBB(兼苦情相談)
欧州 Euro-Label
南米 eConfianza
アジア CASE, SOSA, TradeSafe, Cyber Security
国際連携 WTA (World Trusmark Alliance)
・30カ国、37組織
・Trustmark機関はODRとの連携をガイドラインで規定
・ODRとTrustmarkの連携は進んでいる
ここで各TrustmarkとODRの連携やその経験を紹介
・BBBから
・WTAから
・CCJから
という感じでパネルディスカッション形式にしようと考えています。
次のステップは、ビジネスモデルの模索。一つのアイデアとして。
BBBやCASEはそれ自身がトラストマークでもあり苦情相談機関でもあります。評判が重要である企業からの会費で苦情を扱っています。CASEは更に、非会員企業へのクレームについては、相談者からの会費で賄う方式。Trustmarkでもあり、相談機関でもある場合、この方式が有効です。台湾のSOSAや日本のTradeSafeも同じようにビジネスモデルを構築しています。
ODRとTrustmarkの連携にはこれが有効に働くのではないでしょうか。
特に苦情相談レベルで解決に至るケースが多い小規模電子商取引ではこれが有効と考えられます。そして、さらに金額を掛けられる場合には、ODRが有償で用意されているというのが、消費者からみた理想的な形であろうと思うのです。