【ODRピックアップ】20150501 「そんな地方創世は甘い」と中国人に一喝された
先日は久々に懐かしい人たちと会食をしました。日本に帰化した中国人社長(ここは以前サポートしていたWeb会社でもあり、今も翻訳などをお願いすることがあります)、元経産省官僚で黒幕(と私が思っている。。いや、きっとそうだw)、そして東大卒のファンドマネージャで経済評論家で大学の先生、不思議な取り合わせですが、共通しているのは、その中国人社長女史を応援していること。彼女は中国の比較的裕福な家の出身で、吉林大学を卒業し、身一つで日本にやってきて、某官庁で才能を発揮し、起業、今では、日中交流に関連して活動しています。なかなかうまくいかないながらも頑張っていろいろと尽力し(詳しく書けないのがモドカシイ)最近、中国からの旅行者が増えてきたこともあっていい流れになってきて、集まった3人も久しぶりに「よかったよかった」と美味しい紹興酒が3本も空いてしまいました。
その彼女の成功している中国旅行者の送客を聞いて、
「これは是非とも故郷への地方創生の呼び水として、かの旅行者にわが故郷を宣伝してもらいたい」
と、話を持ちかけました。
”〜こういう訳で是非我が故郷を旅行者に紹介してもらえないか?”
「どんな観光があるの?名所とか買い物とか?」
”春夏秋冬通じていろいろ。春は桜の公園、いろいろな花の咲く高原、涼しい避暑、温泉、リンゴ狩りやブルーベリー狩り、紅葉やスキーにも近い”
「有名なのは?」
”宣伝はしていないので、どれも特には。。。”。。。
のような問答があり、結果的に分かったのは、
「そんなのは、日本のどの地方にも言えることで、送客できる特徴にはならない」
「自信を持って押し出せる特徴がないのは、それがそもそも”甘い!”」
ということ。
実はちょっとショックです。私自身2年前に故郷を売り出そうと探り始めた時には、多額の広告費はリスクが大きい「なにか特徴のあるものを効果的に」と考えましたが、物理的に唯一無二の特徴のあるものはそうそうなくて、売り出そうとしても、生産者供給者は「そんなに売れたら困る、供給できない」とのコメントもあり、行き詰まってしまいました。
そう。甘いのです。特徴のあるモノがなく、広告費も使わないで、観光客を呼び込もうなんていうのは。
地方創生は、もちろん、特産品の販売や観光客誘致だけではありませんが、本気で創生するつもりでやらないと、”彼女”から甘いとしかられてしまいます。
自戒して出直します。