【ODRピックアップ】20150514 ソーシャルメディアはODRに使える?
当社のHPにありますように、
ODRとは、
~紛争解決(Dispute Resolution)にテクノロジ(Online)を利用する~
① Dispute Resolution on Online(DR on Online)
すなわち 紛争の解決にオンラインを活用する。商取引におけるB2B。政府と市民(G2C)、市民と市民(C2C)、政府と政府(G2G)など
② Dispute occurred on Online, resolving Online(ODR on Online)
ネットワーク上で生じた 紛争をオンライン上で解決する。主にB2C。市民と市民(C2C)。
特に、最近では、実際の紛争をオンラインメディアを有効に駆使して解決する段階にきています。もちろん、法律の専門家が技術を駆使して実際の紛争を解決するようにできれば非常にスバラしいのですが、日本ではまだまだというのが本当のところ。日本では、ODRは難しいのかな。。。と思いつつ。。。。
有りました。
最近そうでもないかもと思う事件が。
次女はまだまだ多感かつ不安定かつ複雑かつ単純な年頃で、母親とよくもめます。大抵は、数日で収まるのですが、最近のはちょっと酷かった。両者ともにコミュニケーションを閉ざしてしまい、次女については、家にも戻らない、帰っても話さない、遅く帰宅して、早朝にでかけてしまう。。。両者のコミュニケーション回復の兆しはありません。
そんな状況下、次女が友人と泊まりでテーマパークへ遊びに出かけました。早朝なのにいつもは甘える送迎も頼まずいってきますもなし。
そこで一計。
当家には、各家族個人のLINEアカウントがありますが、家族全員が参加する所謂「家族LINE」があります。家族LINEでもめ事を取り上げると、もめ事が全体に公開共有されますがこれはいい面と悪い面とあるので、
まず次女には、
(1)個別のLINEで、「家族LINEに、パークでの楽しい写真を載せる」ようアドバイス。
(2)それから今日は母の日だと思い出させてお土産を意識させました。
一方、母親には、個別LINEで、
(3)「家族LINEに写真が来ているのは、次女なりにすり寄ってきて仲直りしたいサインではないか?なにかコメント返してあげたら?」と示唆します。
やがて次女から楽しそうな写真が送られて来ました。最初、反応を渋っていた母親にも、「なにか書いてみたら?」と示唆。絵文字でもいいからさと促していると、家族LINEに反応が出て来ました。
これを見て、次女は個別に「もう怒ってない?」と聞いて来たようで返信は、「バカモノ!」だったようですが、コミュニケーションは回復。あとは、少しずつオンラインでのコミュニケーションが復活し、実際に顔を合わせる頃には、会話は復活し、仲直りに向かっているようです。
この家族LINEと個別のLINEは、調停でいう双方が顔を併せて調停人が対話を促していく対面と、調停人が個別に別室で、本音を聞き出すコーカスという方式がオンラインで実現しているのです。
ソーシャルメディアは、ODRに使える可能性が高い。
実感です。