【ODRピックアップ】20150515 プロは、”思わない”
顧客企業担当「この仕様についていかがですか?」
委託先企業担当「大丈夫だと思うんですよね」
最近このパターンの会話をよく聞くのです。そして、イラっとしています。
どこかおかしいのかって?
顧客の質問に対して、委託先の回答にある単純な言葉。
”思う”。。
これに引っかかってしまう”オヤジ”。娘達には、ウザイオヤジと言われそう。スカットジャパンの再現ドラマにされそうです。
思う。。。この言葉は、仕事上の文脈では、使える機会が非常に少ない言葉ではないでしょうか。”思う”は、結果責任を負わない意味に溢れています。信じる、恐れる、想像する、推測するニュアンスがあり、大丈夫です、確信しますといわないための言葉と感じませんか?
英語でも、allow、believe、fear、imagine、regard、suppose、どちらかというと、感情的な意味合いを含む単語であり、確実な"sure"ではありません。
最初の例で、顧客は、何かの仕様について、聞いています。
当然、聞いている主旨は、この仕様で大丈夫かどうか?と問うているのです。どう”思う”かじゃないのです。大丈夫だと”思う”という返答は、未確認事項があり、あるいは、詳細未検討で不明な点があるかもしれないので、多分”大丈夫”(だけど確約できない、しかし、そのように回答するのもまずい)と”思う”との答えになってしまうのです。
仕事で、どう思う?と聞かれたら、ちょっと立ち止まりましょう。仕事で、〜だと思うと答えそうになったら、改めて考えましょう。それはきっと正しい回答ではない筈。顧客は、思う〜は望んでいません。
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ところで、今年の業績はどんな見込みですか?
え〜と。。。そんなによくもないし、悪くもないと思うんですけど。。。
あ!!!。。。