【ODRピックアップ】 20150626 画面の向こう側
6月初めに約7日間の海外出張に出て帰ってくると、メールボックスには1000通を超える未読メールが溜まっていました。もちろん、出張先でも持参していたPCで読んで、必要な返信はしていましたが、改めてこの未読を目にすると、仕事のコミュニケーションが1日100通を超えるメールで構成されているがわかります。もっとも、ご活躍中の諸先輩やら諸後輩の体験ブログを見ると私何ぞは少ないほうですが。
今のご時世、メールに目を通す時間が増えるのは明白で、これらを効率的に処理しながら日常業務をこなして行く訳ですが、ネット上では当然のように、メールの処理に関する様々なノウハウが共有されています。
TOP10に出てきた様々なメール”あるある”ですが、思い当たる事ばかり。
・要注意!相手からメールの返信が遅い本当の理由はあなたにあった!
・メールに返信をしないアメリカ人のメンタリティ - ktdiskのブログ
・【男と女でこんなに違う!】男性がメールの返信をしない3つの ...
・何考えてるの?メールやLINEの返信が遅い男性の心理って ...
・角の立たない「メール返信催促」のビジネスマナー - Naverまとめ
・CCで届いたメールの返信ルール|ビジネスメールの教科書
・メールの返信が遅い女性は何を考えている???? - 恋愛相談 ...
・メールの返信に部分引用を用いるのはマナー違反? - IT
・メールが返ってこないときは返事を「待つ」ことが重要 ... - ラブ活!
・男だってメールの返信速度は気になる?「男のメール論 ... - Excite
メッセージを送って、返事を受け取って、それにまた返事して。。。これはメールに限らずコミュニケーションの基本構造ですが、一方的に言いたい事をぶつけるだけでは、例えその時は想い通りになったとしても、しこりを残してしまうでしょう。納得いかないことを受け入れてしまっても同じこと。長い御付き合いには支障がでてきます。
上の”あるある”集では、画面の向こう側にいる相手=人間のことを考えています。
1995年、メールが民間に普及し始めたころの体験的エッセイがありました。
インターネットで外部とやりとりする前の、社内LANのお話です。就業規則が、”会社にきたらUNIXにログインしてメールを読む事”で、社長に相談しようとしたら、”その話はメールでしてくれ”と指示された著者のドタバタ。
ここでは、初期のメール文化に翻弄されつつも、メールの仕組みに合わせて仕事をすることで、効率はよくなりますが、現実のコミュニケーションが阻害される可能性も示唆されていました。予想に反して今の我々は、すっかりメール文化をうまく使いこなせるようになったのではないかと思いますが。。。
最近一つだけ気になっているのは、就業時間終了間近あるいは直後の依頼メールと、就寝時間の依頼メール。これは、上述のTOP10には出てきませんでしたが、マナーの一つに加えてもいいかと感じています。事実最近このパターンのメールが多く、帰路の電車で受け取ってしまい、あわてて引き返したり、帰宅後に遠隔操作で仕事になったりすることが多いのです。更には、夕食を済ませてお風呂から出て、寝る前にちょっとPCを覗くと(これをやらなきゃいーんですけどねw)眠れなくなるような検討依頼のメールが目に入り。。。質問や確認をしたくても既に送り主はスッキリ気分で帰宅済。気になって眠れないパターンも。。。
相手が海外で時差環境で仕事をしている場合は、有効な時間の遣い方になるのでしょうが、時差のない国内協業だと、知らず知らずのストレスをばらまく事になります。
自分も含めて再認識をしたいもの。
画面の向こう側にいる人を想像してください。送信ボタンを押す前に。