【ODRピックアップ】20150824 社長の器
「あの人は社長の器だ」
とか
「あの人は社長の器じゃない」
などの言い回しは、企業人になる前から、ドラマや小説などで耳にし、目にしていました。その”器”とはなんなのか?ということに対しては、明確で確立した定義ではありませんが、曰く、リーダーシップだ、決断力だ、判断力だ、父親のような懐だ、資金力だ、天性の勘だ。。。等々、ノウハウ本がいったい何冊、何種類でているか判らない程の、もはや研究対象にもなりそうです。
こうした言説はどれもそのとおりなのでしょうが、最近、いろいろな”若手”社長さんと仕事をしていて、これに追加したい社長の器と思われるポイントを発見したのです。
それは。
空気を読まない
こと。
昔でいうと”ワンマン経営者”なのかもしれません。
そして不思議なことに、このタイプの社長の器の周囲には、フォローしてくれる人々がいるのです。
・空気を読まない発言で周囲を困惑させると、誰かが、論理的に説明をして、宥めて、まとめてくれる。
・瞬時の思いつきを、着実に納めて、刈り取り、次に繋げてくれる。
・コミュニケーションの不備をなんとか周りが納めてくれる
等々。。。要するに周囲が優れている?いや、意外にも周囲がほうっておけない気分になって、そのつもりがないのに結果的に助けてくれる人がいるということでしょうか。ある意味周囲を”そういう”気持ちにさせているということは、その人のなんらかの魅力なのかもしれません。
それほど、人間的に魅力があるわけではないのに、ほうっておけなくて、ついついいろいろ手配をしてあげてしまう自分は、改めて、この意味での社長の器ではないのだなということを実感して、道ばたの小石を蹴ってみたくなる気分の夏の昼下がりなのでした。