【ODRピックアップ】20151001 エンジニア魂のかけら
自慢じゃぁないが、かつては私もエンジニアの端くれとして、コボル言語から始まり、C言語に至っては、某大手の新入社員研修で外部講師を務めてもいたし、その当時の先端的システムの開発リーダーとしてガリガリとコーディングをしていたこともありました。
それこそ、金曜日の夜を徹夜して、土曜日から日曜日も家に帰らず、更に日曜の夜も徹夜して、月曜に出社してきた他のグループの人たちから、「大変だねぇ」と労いとも哀れみとも知れない言葉をかけられても、朦朧とした頭で更にデバッグをしていたのです。若かったし、使命感に燃えてアドレナリンも出て、睡眠不足もなんのその、追いつめられてはいたのでしょうが、精神的にもつらくも感じないで、ゴールデンウィークなど返上で仕事をしていたものです。
確かに残業代は出ていましたが、それ以上に、仕事=プログラミング、開発作業が楽しかったのです。創ったモノ(ソフトウェア)が動くのを見る喜び、達成感、制御できる快感。これらの感覚が夜中でも休日でもコンピュータに向かってコードを書き続けることを支えていました。
当時の私らとは環境も技術レベルも、もしかすると収入や注目度や、一山当てられるかもしれない可能性も桁違いなのかもしれませんが、シリコンバレーのギークたちも、端から見るとブラック?と思えるような環境で、でも、嬉々としてコードを書いているらしいですね。
ブラック企業を推奨はしません。
でも、日本のIT企業、開発会社がブラック企業だと言われてしまい、「残業はしないでね」といわれて早めに帰宅する”よい会社”になっていくのに比べて、シリコンバレーは、それをものともしないで開発に力を注ぐ技術者がいること、これは、そのままIT業界での差となっているのではないかと感じます。
ニワトリと卵かもしれない。トップを走っているからこそのランナーズハイ的な状況なのか、遅れてしまったから「もういいや」となったのか。それとも、苛烈な環境でも走れるからGoogleやfacebookなどが産まれてくるのか?
「未来へ向かうにあたって、問われるべきはワーク・ライフバランスというよりは、仕事以外の事と同じくらいその仕事を楽しんでいるかどうかだろう。」(前述の記事より)
今では、エクセルのマクロくらいしか書ける時間がとれませんが、やり始めると時間を忘れてしまうエンジニア魂のかけらは、”私ですら”残っています。
負けないよね!日本のIT企業よ!