【ODRピックアップ】20151113 ロボットが稼ぐ
ロボットに仕事を奪われる?そう。ある程度の想像はつきます。
1.ロボットに仕事を奪われる
既に工場での自動化はまさにロボットが仕事をする世界。会計業務なども、自動化され、職がなくなるという予想をしている向きもあります。ロボットに仕事を奪われるという敵対心あるいは心配を議論する記事も増えました。
これらは、基本的に企業が効率化、人件費削減、コスト削減の一環としてのロボット導入の視点からのものです。どんな企業でも営利目的である限り、よりいいものをより安く作りより高く売ることが基本。高く売るのは、市場や競合があり、まだロボットの領域ではないでしょうが、いいものを安く作る為には研究や改善、熟練などが必要ですが、ロボット(的な機械やシステム)は、同じ事を繰り返し正確に実行する使われ方から、その場に応じた判断(といってもプログラミングされたもの)をしながら実行していくように進化してきています。
2.失業したらベーシックインカム?
自動車メーカー各社が実用化に踏み出した自動運転車は、タクシーやバスなどの公共機関に導入されていくでしょうし、危険な場所でのロボット作業は当然になっていくでしょう。職場をロボットに奪われる?失業する?そんな懸念が出てきています。
前述の記事は、そんな時代には、ベーシックインカムとして報酬の足りない分を給付すればいいというアイデアを検討する動きについてのものです。給付する原資は、結局はロボットを導入して利益をあげた企業からの税金を再配分することになります。社会保障と似ていますが、仕事をして報酬を得た上で、生活に必要な金額を給付する。。。結局、名前はどうあれ社会主義経済に他ならないのではないでしょうか。
3.アイデア
少子化・高齢化による労働人口減少、国際競争。その環境下では、合理化、効率化を目指したロボット導入は避けられない方向でしょう。
資本主義的に行くならば、ロボットあるいはロボット的なものの導入原資を、”共同出資”のような形で、それにより職を失うことになる人から募り、いわばロボットが自分の変わりに作業して収入を得るような形態にして、その合理化、効率化、ロボットによる生産やサービスで得た利益による配当という形で補填していくというのはどうでしょう。
報酬は労働の対価、でなければ、出資の果実のほうがしっくりくる。
あくまで資本主義的に。