【ODRピックアップ】20160115 解約前提?の割引特典ビジネスモデル
両親も年老いてきたので、万が一の場合、実家でも仕事ができるようにと、「分室」を開設しまして、PCとインターネット環境を整備しました。徒歩で数分の距離に、某大手量販店があるので、帰省時にPCを購入。値段を見ると、そこそこのスペックのものが7万円ちょっとの価格表示です。が、よく見ると「インターネットを同時契約」が条件となっています。因に、ネットを契約しないと9万くらいなので、2万円の値引き。今は、どこの量販店でもあるようですが、大抵がインターネットの契約を2年間継続するという制約があり、途中解約の場合は違約金が発生します。
「ネット契約」の意思表示をすると、二人の担当者がやってきます。一人は、元国有企業系のプロバイダー。もう一人は、球団を保有するベンチャー系大手。いろいろ説明をしてもらって、プロバイダーを選択すると、担当者が契約手続きを行ってくれます。
「え~と。。ご契約の内容ですが。。。(いろいろ確認)それで、条件としてこちらのオプションサービスに加盟していただくことになります。。」
と言われて、サービス内容を見ると。。。。
そこには、10種類以上の契約サービスが並んでいます。
(1)プロバイダー関係
光ユニットレンタル490円(以下いずれも月額)、
そのオプション525円、
サポートサービス315円、
健康サービス525円、
無線LANサービス1039円、
セキュリティ598円、
ASPソフトサービス315円。。 ここまで小計 3,807円/月額
(2)さらに、光回線のプロバイダー
サポートサービス525円、
セキュリティ420円
合計で、 4,752円です。
しかも、サービスサポートとセキュリティは、重複しています。
消費者側から見ると、オプションサービス4ヶ月で、値引き分くらいは払うことになります。しかも、その後を考えたら、年間で約47000円。
「ちょっと待って。。だったら、やめようかな。。」
と躊躇します。すると。。。
「いや、最初の二ヶ月は無料です。オプションは、解約も可能ですが、それは直接行っていただいて結構ですので。。。」
「ええええ???解約しちゃっていいの?」
流石に、この質問には明確な肯定はありませんでしたが、要はそういうことです。
さて、恙無く開通したので、さっそくオプション解約の手続きに入ります。
(きっと解約しにくいに違いない。。)
と思っていましたが、いくつか電話による手続きもあるものの、殆どがWebで解約ボタンを押すだけで、非常に簡単。無線機器は、自前なのでこれらも開封しないで返却です。Webに比べて心理的な壁のある電話での解約も、非常に親切に解約の手続きを行ってくれました。
(簡単だ。これだと、全員が解約してしまうのではないかしらん。。。)
と、思っていたら、実家近くに住む従姉妹(定年を迎えています)が、「私もネットやりたい」とのこと。彼女はチャレンジャーで幾つもの資格を持ち、海外に一人旅に出かけ、定年後に留学もして、現在も発展中で、PCやインターネットもその一つ。
もし彼女がショップにいって契約したら、同じように無線機器+電話も、あらゆるオプションを勧められるままに契約し、おそらく設置サービスも利用することになるはずです。いくらチャレンジャーの彼女でも、ルーターのローカルアドレスから、DNSのプライマリーアドレスを入れることはできない筈です。
我々の世代は、IT業界の関係者でなければ、そもそもインターネットやPCを、自宅で単独で各種設定を行うことができる人はそうそういないと思います。ということは、解約前提のように見えるサービスは結構需要があるということです。
少なくとも、検索サービスなどを利用してみて、もっと費用を節約する方法を知るまでは。。。おっと。4ヶ月くらいはかかるでしょうから、値引き分は回収済みなのですね。