【ODRピックアップ】20160307 紙にせよ電子にせよ本がネットに負けている
1998年公開の米映画「
大型書店もキビシい
18年たつ間に、その大型書店も、amazonに押されつつあり、出張先のサンフランシスコやワシントンDCで最大のバーンズアンドノーブルの店舗が閉鎖しているのを目にしました。そして、日本でも、芳林堂書店が破産申請をしています。
ここは、学生時代を過ごした池袋でお世話になったこともあり、静かにショッックを受けています。やはり本離れがすすんでいるのでしょう。娘達が本を買って読んでいるのをみる機会が少なかったですし、彼女達の情報源はもっぱらSNS等からのネットニュースなのは明白です。まあ、我が娘が例外なのかもしれません。アタマに浮かぶのは、電子出版物に市場が移行してしまっているのかもしれないということですが、
でも電子書籍もキビシそう
そうでもなさそうです。
紙書籍が54%、電子出版が26%、両方同じくらいが20%ということですから、まだ紙書籍の方が利用されているということ。これは自分の実感でもあるので、「読書から離れてしまっている」ことが実態ともいえそうです。前述の若者=娘たちのように、情報源が本から遷ったというより、ネットに触れる時間が多いので読書に使う時間が少ないと見たほうがいいかと思われます。ただ電子出版では、無料コンテンツで22.9%、有料コンテンツでは16.5%と無料比率が高くビジネス的な実態が確立しているのかもシンパイなところです。
”本屋さん”がダメか?
本屋さんに人がいないか?というとそうでもありません。ちょっと時間潰しに立ち寄っても大抵は立ち読みの人は多いし、レジに並ぶ人も結構います。本を読まなくなったという仮説より、書店で本を買わなくなったというほうが正解でしょう。実際私もついつい紙の本を電子商取引で買ってしまいますし。。。立ち読みで確かめてネットで買うというのが、書店の倒産に繋がっていくのでしょう。
お客さんはいるということは、集客力はあるということです。しかも日本の場合、本は再販制度なので仕入れ在庫のリスクを店舗が追わないので、成功している二子玉川TSUTAYAのように、家電から自転車なども含めた品揃えを合わせる事でうまくいきそうなモデルになりそうです。これは、台湾の誠品書店と同じようなスタイルで、いってみればリアルamazon.comのようなもの。
一度amazon.comを魅せられてしまうと、その情報量とスタイルの魅力からは逃れられないのかもしれません。