【ODRピックアップ】20160428 思わぬ漏洩 ー 街中のPCは覗かれている ー
地下鉄は車外が暗いので、つり革につかまって立っていると窓ガラスにいろいろなモノが映り込みます。ガラス越しの人間観察も密かに楽しいものです。隣りの人の大欠伸、少し離れてうとうとと立ったまま船をこぐ酔っぱらったサラリーマン、携帯に夢中の学生、文庫本を読む老紳士。。。。
そして、膝の上にノートブックPCを拡げて難しい顔をしているビジネスマン。車中でも仕事とは恐れ入ります。何やら複雑な計算してもしているのでしょうか。険しい顔。
でも、よく見ると、PCの画面が電車の窓に映っています。随分カラフルな。。。プレゼン資料でしょうか。
しかし、窓に映ったPCから見えるのは、ゲーム画面。それも、外見の猛者的風貌とは裏腹な可愛い女の子キャラクターの乙女チックなそれです。気がついた他の乗客も、ちらちらと彼と窓に映った画面を見比べています。
大きなターミナル駅で乗客が降りたので座席に座りました。隣りの女性ビジネスマンも、忙しそうにPCを開いてなにやら仕事のメールを見ています。少しPC画面が斜めになっていて、私からは画面の内容がよく見えてしまうので、ついつい内容を読み取ってしまう。そのメールには、添付ファイルがついていて、彼女はそれを開きました。表示されたのは、PDF形式の見積書。
見積もり明細とともに、金額や送り先まではっきりと見えてしまっています。最も、彼女が送り先なのか、受取側なのかははっきりしませんので、その点は不明ですが、いずれにしても、この商談があり、見積もり金額がその金額で提示されているということはわかってしまいます。もし、私が同じような商談を探っている営業担当だとしたら、さっそくアプローチするかもしれません。
思わぬ情報漏洩。。。
パスワードの管理もしっかりしていて、機器の紛失もなく、不正なアクセスもされていないのに、思わぬ情報漏洩は、意外にもこのような熱心な仕事の姿勢からも起こってしまいます。
似たような事例で、食事や飲み会の席で、仕事の話となり、大きな声で商談状況や部下にハッパをかける上司、上司に食い下がる部下などの会話の中で、出てくる具体的な名前などから、隣席にいるかもしれないライバルや、場合によっては顧客当事者の耳にはいってしまえば、情報漏洩、あるいは、情報が簡単に漏洩してしまいそうな会社として認識されてしまうかもしれません。
ところで、最近は余所の会社に訪問すると、入館時に胸に貼付けるシール式の入館証を発行するところがあります。退出時に回収してくれる場合はいいのですが、そのまま帰れる場合もあり、剥がし忘れてしまうことがあり、電車の窓ガラスに映ったシールに気がつくことがあります。
これは、精々自分の名前が前に座っている人に知られてしまう程度の個人情報漏洩ですが、ひたすら恥ずかしい。。。
以前に、泊まりがけの合宿研修中、夜の宴会用の買い出しに近隣のコンビニへ。レジで、「領収書ください」というと、「えーと。。。まんだい。。?ばんだいさんでよろしいですか?」
なんで名前を!!!と思って気がつきました。
研修用の大きな名前記載の名札をぶら下げていました。。。恥!!