【ODRピックアップ/半蔵門ビジネストーク】20160721 選挙と企業合宿
参議院選挙が終わりました。
我が家では、娘たちも含めて全員投票したので、100%投票率でしたが、今回の選挙全体の投票率は、54.7%で前回よりは少しよくなったが、低水準と報道されています。
最低のときは、1995年で44.5%ということですから、投票を促す仕組み次第でしょうが、他の国では70%〜80%以上のところもありますから、半分以上が投票したと喜ぶのは、レベル低過ぎか?
このことを受けて、堀江貴文氏が、面白くしなければ投票率はあがらない、仲間との楽しい時間を蹴ってまでいくようにならないとという意見を述べているのを見かけました。
それで思い出したのは、前職で買収したベンチャーに派遣されたときに、営業部長さんが、「では、週末に泊まりがけで合宿して、今後の営業方針をみんなで話し合おう!」と提案したときに、若手の営業マン達から、
「えーー?週末はダメですよ。平日に会社でやりましょう。徹夜でもいいです。」
「合宿意味あるんですか?なんで泊まるんですか?」
などのブーイング!
議論の末、合宿は取りやめになり、みんなが帰ったあとで、
「今は時代が変ったのかな。昔は当たり前のように合宿で話し合いをしたが。寧ろみんな喜んでいたように思うが」
と、寂しそうでした。
このことを親会社の人事部長に話すと、
「そう。今は会社の試みも、週末になると、”友人や家族、彼氏や彼女とどちらが大事か、魅力があるのか”という判断基準になっているんですよ」
ということだったのを思い出します。
選挙もそういう意味では、同じこと。
友人や家族、彼氏や彼女が選挙に行こうとしていない場合は、どっちをとるの?ということになるわけで、その結果が54%に表れているのだといえるのでしょう。
私もブログなどで、棄権は意思の留保ではなく多数への賛同と一緒だということを何回も書いていますが、正論だけでなく、魅力ということを考えなくてはいけないのでしょうか。
選挙フェスやトランプ旋風をちょっと冷めた目で見ていますが、あれはあれで、関心と投票に向かわせる効果は大きかったのかもしれません。
今のところ、投票率の高い国は、罰金や罰則があるからのようです。
自発的に参加して投票率が高くなるような仕組みは、実は、民主主義の一番重要なところなのかも。