【つれづれ】夢と挫折
よくある話ですが、高校時代は、プロのミュージシャンになれると信じていました。
小さな田舎町。吉田拓郎、井上陽水がデビューし、キャロルが衝撃的に登場したころ。楽器をつま弾く人はそれなりにいましたが、バンドをやっている人はそれほど多くなくて、地元の文化会館でライブを開催したりして、「いずれはスカウトがくる!」と根拠なき妄想。
自分はジミヘンやジャニスのように、27歳で死ぬんだと信じていました。東京へ出たら、ワンボックスカーに楽器や全てを積み込んで、夜はライブハウスで演奏して、やがて、伝説のミュージシャンとして、花開く!!!
地元のレコード店主がコネを使って、東芝の関係者に接触し、「デモテープを持ってこい」ということになり、私が代表として東京へ飛びます。4トラックで録音したライブと高校の音楽室での演奏。曲目は、ディープパープルやキングクリムゾン、エアロスミス等々。いざ。
とろこが、一緒にスタジオで聴いてみると。。。無惨。リズムは乱れ、走り、音ばかり大きい。。「元気よくていいけど。。。」
それ以上言われなくても自覚しました。こりゃダメだ。。。
それまで自信満々だったのに、大学のサークルでも、なんだか自信喪失のまま、そのまま、楽器は家でつま弾く程度に。
Netflix火花お題「夢と挫折」
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しかし、やがて技術の進歩は、MIDIによるスタジオミュージックができるようになります。救世主。そして、今度は、デジタルレコーディングにはまります。インターネットで公開すると、詩や写真を提供する方々に巡り会い、友人のプロデューサーのお陰で、CDデビュー。いざ。
しかし、これまたそんなに甘くない。
何度か、楽器店店頭でのプロモーション演奏もしましたが、
CDは在庫に。やがて廃盤。
そして、因果なのか。
次女は大学生で、バンド活動にはまり、毎月ライブ。
今は機材もいいし、コピーの方法も多彩なので上達も早い。
本人の意向とは無関係に、父は、勝手に自分の夢を見る。
娘の演奏を聴きながら。