半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

【ともか’s ピックアップ】20160729「このままでは一生このまま」

【ともか’s ピックアップ】20160729「このままでは一生このまま」

 

先日、ホリエモンこと堀江隆文さんの『ゼロ』(ダイヤモンド社、2013年)を読みました。

この本は大学生になったころに父親からもらった本なのですが、わたしはいわゆる自己啓発本のような類いのものがあまりすきではなかったので、学生時代には、ずっと本棚で眠っていました。

 

先月、社会人というフィールドから早々に逃げ帰ったわたしは、このタイミングで、この『ゼロ』という本を読んでみようと思い立ちました。

自立とはいったいなんなのでしょうか。

ただ自分が生活出来るくらいのお金を、自分の力で稼いでいくことでしょうか。 親に一切頼らず、一人暮らしをして、ただ生きて行くためのお金をためることでしょうか。

実際、これは、言ってしまえば誰にでも出来てしまうことです。

なら大人のほとんどは自立できているのでしょうか。

 

答えは、否でしょう。

 

自立とは。

もちろん生きて行くためのお金を自分で稼ぐことも自立のひとつです。しかし、それだけで自立したとは言えないのではないでしょうか。 自分からの自立。 ただ稼ぐためだけに仕事をしているとき、そこに自分への対価は「給料」つまりお金しかありません。

それでは、働いている時間があまりにももったいなくはないでしょうか?

働いている中で、「自分にしかできないことを探す努力」をやめてはいけないのです。

世界中で自分にしかできないことなんてものはないと思います。

しかし、自分が生きているコミュニティーという単位で考えれば、自分にしか出来ないこと、「○○さんにしか頼めない仕事」を作ることは出来るのではないでしょうか。

その努力をしているときはじめて、「自分からの自立」が達成されるのだと思います。

 

「自分からの自立」、そして「社会からの自立」、これがなかなか難しい。

どうしても、目の前の現状に満足することで前を向くことから逃げてしまいたくなります。

わたしは現在、学生時代にずっと続けていたアルバイト先でずっとフリーターをしている身です。学生時代は、せっかくアルバイトに自分の時間を使っているのなら、お金のためだけではなく、毎回の勤務で自分の成長につながるようなことを、どんなに小さなことでも探そう、という目標の元、アルバイトをしていました。そのおかげか、社員からの信頼、後輩からの信頼を得ることができ、業務の責任者になる経験もさせてもらいました。

しかし、学生が終わり、フリーターとして務めている今。 今のわたしは、「アルバイトとしての限界点」に到達してしまったのです。 つまりアルバイトとして出来ることは、すべてやりきってしまったということです。言い換えると、もうここでフリーターをしていても自分の成長に繋がることは見つけられないということです。

 

これから、どうすればいいのでしょうか。

本音を言えば、フリーターという責任を伴わない立場で、自分を信頼してくれる現場、慣れ親しんだ現場でずっと仕事を続けていければどんなに楽でしょうか。

しかし、「このままでは一生このまま」(『ゼロ』p.104)なのです。 この仕事場にとどまり続けることは、この仕事場から自立出来ないということになります。この仕事場でしか信頼を得られない自分、この仕事場でしか役に立たない自分、が出来上がってしまうのです。

 

わたしが、「社会人」にならなかった意味とは。

今のアルバイト先で、ぬるま湯に浸かっていたいからではないはずです。 お金を稼いで自力で生活して行く道より、家族の支援に頼ってまで自分にしか出来ないことを探す道を選んだ意味とは。

何より、「自分からの自立」を出来ない人間にはなりたくはありません。今、時間に縛られない自由な時間を過ごしています。 しかし、一番怖いのはこの「自由な時間」です。ぐだぐだと堕落してすごすのか。自分が「社会人」という一般レーンを外れてまで選んだ道にそれないようにすごすのか。「自由な時間」の使い道は自分のさじ加減、「決意のゆらぎ」によって簡単に変わってしまうからです。

これからの「自立」のためには、やはり新しい世界へ飛び込み、新しいコミュニケーションをするしかないと思います。

自分を動かすのは、「悔しい」という焦りが原動力。

焦りを感じるためには、競争者が周りにいなければいけません。人との関わりがなければ自分を動かすことは出来ないのです。 そのためには、どこかのチームに所属し、周囲の人々に劣っている自分を認めましょう。

もし自分が劣っているという自覚があっても、「悔しさ」を感じることが出来なければ、それは自分がいるべきフィールドではありません。少しでもそのフィールドへの「好き」や「やりがい」を感じていれば必ず「悔しさ」を感じるはずです。

つまり、そこで「悔しさ」を感じることが出来ないのならば、少しの「好き」も「やりがい」も感じることが出来ず、努力へのモチベーションが保てなくなるので、今後続けていくことは、「自分からの自立」から遠ざかってしまうからです。

「悔しい」を感じない自分だけの世界に閉じ困ってしまわないよう、これからの何十年を生きて行くために今自分に出来ることはなんでしょうか。

まず、目の前の出来ることをひとつずつ達成して行こう。やるべきこと、出来ることはとっくにわかっているのだから、それから目を反らしてはいけない。

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俺にしかできないことなんてないかもしれないけど 何もしないまま消えてゆくのかい?

ー『唯一人』爆弾ジョニー

 

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