半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

【つれづれ】20160920 交際作法 〜2人は付き合っているの?〜 世代間GAP

【つれづれ】20160920 交際作法 〜2人は付き合っているの?〜 世代間GAP

 

娘と話していて「愕然」としたことがあります。

それは、男女が”おつきあいしている”といつから認識されるかということの理解の違い。

 

私の時代 ー 少なくとも、同世代(50代)数人に聞いた限りですが — 男女が「つきあっている」というのは、”自然にそうなる”ということが当たり前でした。それはもう、”どちらかというとあやふやに始まるものだ”という感覚です。例をあげると、最初は同級生などでグループで遊び、そのうちの中で気になる存在が現れ、両方が気になる状態になり、どちらからともなく連絡先(昔だから家の電話)を交換し、2人でどこかに遊びにいったり、一緒に勉強したり。。そうした行動である程度の期間を一緒にいれば、もう「2人は付き合っている」という関係になったと認識するのです。

これを娘(20代)に話したら、「愕然」とされました。

 

娘世代は、交際は、明確な告白・付き合おうという合意によって始まるのだそうです。

私世代の、グループでの付き合いから個別に二人で行動しても、たとえデートしても、交際宣言がなければ、それは付き合っていることにはならない、ただの友達であるということだそうで、私世代の交際なんとなく開始は、おかしいとのこと。

確かにそうかもしれませんが、非常におおきなギャップを感じた次第。

 

たまたま、私世代と20代の経営者、クリエイターが同席した飲み会がありましたので、ヒアリング。私世代のオジサン4名は、私と同じ。はっきりとした宣言がなくても、交際は始まるという理解ですが、20代の社長とクリエイターは、やはり明確な宣言なき交際開始はありえないということでした。

 

いったい何時世代からそのような変化が現れたのでしょう?続いて世代別にヒアリング。

 

30代でも同様。交際宣言的なものが明確にあって始めてつきあっているということでした。

 

40代では、世代後半は我々50代と同じで、明確なお付き合い宣言はしないでもよい模様。(世代前半がどうなっているのか。継続してヒアリングします。)

 

この差。

いったい、いつごろのなにがきっかけになっているのか?

 

娘の仮説によれば、それは携帯電話による電話番号の価値低下によるものではないかということです。

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私世代は携帯のない世代。電話は家の電話です。架けても、ご家族が取り次ぐケースも多く、受ける方もアレは誰だ!と問われることになり、電話番号を教えるということは、家族に紹介するのに等しく、また電話番号を変えることも容易ではありませんでした。電話番号を教えることは、それなりの覚悟が必要だったのです。いわば、それが一種の宣言だったのではないかというのです。

 

翻って、娘世代。携帯は1人1台人によっては複数台を所有し、電話だけでなく、メールやSNS的なメッセージも自在にやりとりできます。連絡手段としてアドレスを教え遭うことは、ごく気軽な挨拶の延長に過ぎず、やりとりも家族を介すことなくできます。教えたら全て特別な関係だ、とはならず、従って、交際を開始するには宣言がないと分からないということになった。。。のではないかと。。

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私世代のあやふや交際開始方式は、あやふやなので次の恋愛も併行して開始される可能性があり娘曰く「それはいけない」こと。確かにそうです。しかし、宣言方式は、ケジメをつけ易い反面、ダメと思ったらすぐ終了宣言、「はい次!」いう感じで、なんともドライ。

 

だから、50代世代と30代世代が仲良くなったとして、食事などデートを繰り返したとして、50代世代は「つきあっている」と認識したとしても30代世代は、「つきあっているとはいわない」ということになる。実際、そういう確認をしたところ、食い違いを確認したカップルもいるそうです。その後無事結婚したそうですが。。。(よかった。。)

 

いったい相手はどう思っているんだろう?

というトキメキのドキドキの中学生時代を思い出す初秋であります。