【ODRピックアップ/半蔵門ビジネストーク】20161021 協業はかけ算であるが故
つらい現実です。
ビジネスの協業はかけ算です。題名の方程式は、競争社会での協業は1以上を持ったもの同士でないと、力を削いでしまうことをあらわしています。
1.1 x 1.1 = 1.21
自社の弱い所を補いたい。
1.1 x 0.9 = 0.99。。。
という提携先を探すのは、双方にとっていいことなのでしょうか。提携先にとっては、冒頭の計算式に当てはめるなら、1以下の要素をかけ算することで、自社のパワーも削がれてしまうことになります。実際には、こうした場合には、不足部分を金銭で補うという形にします。それによって、削がれたパワーを金銭で埋め合わせ、イーブンな関係になるのです。
例えば、IT業でない企業が、IT業者に依頼するのは一種の協業。IT業でない企業には、開発するスキルを常時もたなくてもいいので、ITが必要になった時点でその部分はマイナス。IT事業者は、有償でスキルを提供し、イーブンとなりますが、双方にメリットがあれば、対等な協業もありえます。例えば、「IT企業は新しい業務スキルを得られる:顧客企業は業務をIT化できる」ということなどです。(実際には、商取引の責任を明確にするために有償取引をしますが)
1.1 x (0.9+0.1) = 1.1。。。
昔の上司がよく言っていた言葉です。
『チームプレーとは、弱った選手を補うことではない。もし仮に自分が弱ってしまったら、何事もないようにプレーをし続けて同僚の足でまといにならないようにするか、弱った選手は進んでベンチに退き、勝つための力の出ない選手を容赦なく交代させ、勝つために10+10を20以上にするためのチームを維持することだ』。
情緒的には厳しくて泣きそうです。
そんなつもりで下期も頑張って参りましょう!!