【ODRピックアップ/半蔵門ビジネストーク】20161208 小規模事業、個人事業の自由の限界
「いいよね〜自由で」
というのは自分で会社を小規模で始めてからよく言われることです。
確かにそう。
でも、小規模、個人事業の最大の弱点は人数が少ないこと。
「断ったら次の仕事が来ない」
っていうのはよく聞きます。ご多分に漏れず、お客様第一ですから、場合によっては、仕事のために少し無理して私生活に影響を及ぼさざるを得ないことも多々あります。
”自由”
には規模からくる限界があります。
例えばスケジュールが重なってしまうことがあります。
そしてどちらもその日時を外せない場合、誰かに代理をお願いできないか、スケジュールをちょっとずらせないか、そんなとき頼れるのは家族や直接の仲間です。ありがたいことに、緊急な要請にも関わらず、恐らく自分の都合や時間を調整あるいは犠牲にして、私を助けてくれる。感謝のしようもありません。
が、最近もう一段深く気にしなければならないのは、家族や直接の仲間の「その先の人々や事柄」だと思うようになっています。
つまり。
私の代理をすることによって、その人がする筈だった誰かとの約束が影響を受けている可能性があり、結果的には、私が頼んだ人の関係する人の希望が、予定が、かなえられなくなっているのだということ。それは、私が頼んだ人の配慮や調整や人間力によって、私には見えなくなっているけれど、実は影響を及ぼしているということ。もしかすると、それが将来への大きな変化や不都合へのきっかけとなっている可能性もあるということまで思いを至らせるべきだということ。(ちょっと合理的でないかもしれませんが。)
こんな関係です。
自分の都合(スケジュール、家族、病気)
=>スケジュール変更
=>誰かによる穴埋め
=>その誰かによる別の予定の調整
=>その予定の相手方への影響、不都合=>。。。??
自分自身、体調を悪くすることもあったりします。
中長期の出張でオフィスを空けることもあります。
それによって、仲間の仕事の予定変更を余儀なくさせてしまいますが、更に「その変更によって変更された予定」の相手の都合や影響まで気が回っていませんでした。
大きな会社、会社間であれば、どこかで調整を受け止める人が複数人いるかもしれませんが、小規模事業、個人事業の連携では、一つの調整は受け止められる人数も限られ、組織としての約束を果たせなくなってしまうことになります。
そんな小さいこと気にするなという声もありますが、そこはそれ。拘りは捨てたくないですよね。
ということで、大事なのは健康。
飲み過ぎ、食生活、睡眠、事故などに、注意して維持することは、小規模事業や個人事業にとっては、
仕事の一環
ということです。
そして、気遣いにも関わらず、穴をあけてしまったら、その先のその先までの配慮をしたいと思います。