【ODRピックアップ/半蔵門ビジネストーク】20161214 デフレの引き金
当社のようなマイナー市場でも、ビジネスですから、競合する同業社があります。
競合がいるということは、そこに市場があるということで、前向きに、切磋琢磨して、製品やサービスを強化、向上し、お客様によりよいサービスを届け、適切な対価をいただき、それを元にサービスを向上させて行くという繰り返しができてきます。
製品やサービスの比較や優れたそれを提供することで、競争。。。言い換えると、お客様を奪い合うことになります。それは、いいのですが、先日ある筋から、
「君のところ(当社)の価格は高い」
というコメントがありました。
これは、換算すると時間単価が高いという意味だそうです。
当方としては、これまでのお取引の実績から見ると、ずっと合意の上で受け入れていただいていたので、適正価格であることに自信はあります。実体としても、その価格に見合う品質のサービスは提供できていると思いますし、より短時間にサービスを提供して、問題を解決するように務めていますので、決して高い(サービスに比べて割高)わけではないことに確信はあります。実績もあります。
お客様先に伺うにしても、「サッと行って、サッと帰る」。無駄に滞在しないようにしています。あるいは移動時間を減らすために、遠隔サポートへの投資や
、電話での対応も頻繁です。お客様のニーズに合わせて15分単位での課金など、細かく計算する方法もとっています。
値段(時間単価)を下げて、時間も少なくして、お客様の費用負担を軽減するべきだ?
一見よさそうですが、それでビジネスを継続できるでしょうか?
継続できないビジネスでは、お客様のためとはいえません。
競合社のコメントは、いずれ自分に跳ね返る筈です。
「ウチは、こんなに安くします」
とする結果は、
- 作業する人の人件費を下げるか、
- 会社の必要経費をさげるか、
- 作業時間を増やして、売上高を増やすか。。。
これらは、
- サービスマンモチベーション、サービスの質、
- 会社としてのサービス向上の投資、ひいては継続的なサービス
にそのまま跳ね返り、結果的にはお客様のためにならず、長続きもしないと考えます。
自分の競合の単価を否定することは、まわりまわって、自分の提供価格に跳ね返ってきます。
それは、自分の業界のデフレの引き金を引くことになるのです。
もちろん。
サービスの質と見合った適正価格であることは、前提条件です。