【ODRピックアップ/半蔵門ビジネストーク】20161220 気がつくと一次情報から遠ざかっている
日課。
朝の通勤電車で、自宅でとっている日経新聞(1)を読みます。国際動向。経済動向。社説。経済コラム。法務面。株式。スキャンダル的なものまで。
オフィスについたら、いくつかの普通紙をネットのサイトでタイトルを俯瞰読みします。読売(2)。サンケイ(3)。
続いて、ソーシャルメディア。Twitter(4)やfacebook(5)。自分のは、ニュースサイトやそうしたニュースサイトをシェアする人をフォローしているのが多いので、結果的に、自分の興味と他人のそれを比較することになっています。ああ、やっぱりみんなこれを取り上げているな、とか、あれ?こんなの気がつかなかった、とか。
ニュースをシェアする人は、ニュースをシェアするだけの人と、自分のコメントを添えてシェアする人がいます。前者は、リンク先に飛ばないと内容が見られませんが、後者は、ある程度内容が解る場合もあるので、リンク先を参照しないことも多くなります。
ふと気がつくと、段々とネット上では、一次情報にあたらないことが増えています。特に、(4)(5)を先に見始めるとその傾向に偏りがち。フォローしている人は、自然と自分と意見が一致する人になっているので、コメントも自分に心地よい傾向になっていて、疑問を持たないことが多いのです。
政治的な話は特にそう。
また、日本礼賛的な記事も多く、例えばこれなどは完全なミスリードがあります。
この記事のタイトルは、”閉園”という言葉をタイトルに置いていますが、元のニュースは、
記事では、プラス、マイナス両面の分析やコメント、事実が述べられています。
マイナスな分析
- 開園以来の入場者数は1日当たり平均で2万人前後。年間に換算すると約730万人(ファン氏の推定)
- 野村証券などのアナリストが予想していた1500万人の半分にも満たない。
- 昨年1年間の入場者は米カリフォルニア州にあるディズニーのテーマパークが1830万人、東京ディズニーランドは1660万人
プラスな分析
- 入場者は人気の乗り物に長蛇の列ができることや、飲食費の高さに不満を募らせている(地元メディア)
- 上海ディズニー「開業から100日の業績は我々の期待を上回り、ゲストの反応も極めて好調」(ウォルト・ディズニー・パークス・アンド・リゾーツ
閉園なんて一言も記載がないし、入場者数も、開演数ヶ月の一日の平均で年間を予測して半分と推定しているだけ。上海ディズニーの肩を持つつもりはありませんが、タイトルだけを追いかけると現状を正しく把握できないこともあるよということです。
個人の人のシェア記事は、こうした二次的なバイアスのかかった情報を更にバイアスしている場合がありますので、やはり一次情報に近いほうにきちんとあたっていきたいと思う年末です。
でも忙しいからついつい解り易く、心地よい単語を追いかけてしまうんだよね。。。