【北毛再起動】20170103 すぐできる故郷活性化は、これだ!
50歳を過ぎる頃から、同世代が顔をあわせると、「故郷をどうにかしたい」という話題が出るようになってきました。理由は様々。
「長男でいずれは故郷の両親の面倒を見るために帰らなければいけない、だから、その環境を整えて行くために」
という人や、
図らずも長年勤務した会社をリストラされたり、されるかもしれないので、
という人、はたまた、
定年近くまで勤め上げ、地元に戻ってゆっくりと暮らすために、
という人等々。そして、
純粋に、廃れていく故郷をもう一度蘇らせたい、
というのは、共通した認識のようです。
さて。
いろいろな取り組み方があります。
親や実家の商売に入れる人は幸いです。市場もあり、枠組みもあり、販路もあり、仕入先もあり、ノウハウもあり、人脈もあり。ただし、もれなく、しがらみ、人付き合いが付いてきます。
勤務先の子会社や支店、取引先や関連工場などの関係会社がある人は、そちらへの転職もありかもしれません。なによりも、慣れた業界でのノウハウ、微妙な勘所がそのまま活用できる可能性が高い。ただし、こちらも、しがらみや因縁、やっかみや余所者扱いが発生する可能性があります。
まったく新しく商売、ビジネスを立ち上げる人もいるでしょう。故郷になかった商品やサービス、ビジネスモデルなどを持ち込んで、まさに、故郷活性化の王道。しかし、思いもよらない壁が立ちふさがります。
まず、市場が小さい。高齢化、少子化は日本全国的ですし、地方の小都市の場合には、これに過疎化が加わっています。大学進学、大都会に出て行った若者の一部はそのまま都市部で就職し、人口は、徐々に減り続けています。いい商品を持ち込んでも、市場規模が小さい=シェアをとってもまだ少ないということになります。
さらに、所得格差により、購入価格帯が都市部より低い。どうしても、販売単価を下げる必要があります。価格を下げる ✖️ 人口少ない = 売上規模が小さくなるというジレンマ。大量に仕入れられないから、安くならず、さらに価格を下げなければならないというデフレサイクルに陥ってしまう。。。
じゃあ、購買人口を増やそうと思い、インバウンド消費に焦点をあわせましょうか。
海外から、他県から、人を呼んでこよう。言語対応、名産、名所の発掘と整備。宿泊施設。交通。行政と一体となって推進。。。と思うと、またも、しがらみや利権の壁。。。なかなか大変で思うようにいかないと、いろいろな人の口から愚痴も聞こえます。難しいのか。。。
* * *
結局、そう簡単にはいきません。
市場が小さいから、所得が少ないから。人口を増やせば?その前に投資を?鶏と卵はどっちがさきか?が続きます。
で、私が最初にやり始めたのは、
- とにかく頻繁に帰ること
- 帰ったら同級生や古い友人、疎遠だった親戚にあう
- プチ同窓会を企画する、宴会する
- 地元のお店で会食、宴会をする
- 故郷の品をお土産で持ち帰る
- 友達を、知り合いに、紹介する
- 都会でも同郷の友人に会う=>地元で会う約束をする
地方を疲弊させているのは、”どうせ田舎だから”というガラスの天井的あきらめです。故郷はいいところなんだ、私が育った魅力的なところなんだ、ということを思い出していくところから、故郷活性化は始まるのです。