【ODRピックアップ/半蔵門ビジネストーク】20170209 渋滞ビジネス
帰省の際は例年通り、関越自動車道で渋滞に遭遇しましたが、お正月の関越自動車道上りにしては、随分と空いていたといえます。
今や至る所に渋滞や行列があります。
帰省や観光シーズンの高速道路、料金所、各サービスエリアのトイレ、通勤時の道路はもとより、空港のチェックインカウンター、入国・出国審査など、そしてテーマパークのアトラクション等々。渋滞は高速道路の料金所でわかるように、それまで3車線で走っていた車が1列になるような、それまでより狭い通り道に集中する場合や、トイレなど受け入れる数が少ない場所、審査のように時間がかかる場合などにおこります。
当然これらを回避するために、
- 出口を増やす(料金所の数を増やす、サービスエリアからも出られるようにする)、
- 数を増やす(トイレの増設)、
- 時間をずらす(予約制、テーマパークのファストパス)、
- 通過時間を短縮(ETC)
などの対策が取られています。
さらに道路に関しては、カー・プーリング・レーンといって、特に通勤ラッシュ時には、一定数の乗員をのせている車だけが走っていい優先レーン方式を採用する国もあります。ご近所や同僚が相乗りして通勤する方式ですが、 ガソリンが節約できて、時間も節約、さらに人間関係も円滑に?一石三鳥。(注:逆に悪化する場合もあり。。。)
このように多くは利用者への費用負担をさせない方法がとられますが、渋滞がビジネスになる場合もあります。航空会社の場合、エコノミークラスの長い列の脇をスイスイとチェックインするビジネスクラス。全体の渋滞解消には繋がりませんが、、航空料金が大きく違い、多く料金を支払う顧客には、渋滞を回避できるようにするサービスで、ビジネスに繋げています。
ところで、出張で行ったインドネシア・ジャカルタでは、道路脇に写真のように立っている人々が沢山見られました。夕方のラッシュ時には特に多く、ヒッチハイク?物売り?と思いましたが、それにして多過ぎ。
実はこの人々は、カー・プーリングのアルバイト。
急いで帰りたいラッシュ時に、カー・プーリング・レーンを走らせる「ダミー同乗者」として、一人乗りの車に、乗って"あげて"、適当な場所でおろしてもらい、アルバイト料をもらうというお小遣い稼ぎ。よく見ると、大人の男性だけでなく、子ども、女性、赤ちゃんを抱いた女性もいました。
逞しい。
規程や決まり、法があるところに、それを支援あるいは回避するビジネスあり。