【お題】20170926 読書の秋には親子の絵本
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今週のお題「読書の秋」
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周囲のみんなに遅れて秋になってから夏風邪をひくとはもはやバ◯ですらないのかもしれないが、体がだるくて咳もでるのでクリニックにいった。待っている間の手持ち無沙汰で何気なく手に取った読書の秋にふさわしい本!
「ダースヴェイダーとルーク(4歳)」
が思いの外ツボにはまってしまったので、さっそくamazonで買った。うちの娘はすでに2人とも20歳を超えているので「子供に読んで聞かせようとおもってね」という言い訳は無効。自分のための絵本を買う。ちなみに58歳だ。
冒頭は例の宇宙空間でのスクロール風だ。遠い昔はるか銀河の彼方で。。。
最後の3行が重要だ。
そう。ダースヴェイダーは帝国軍のボスである前に、ルーク(4歳)の父で、遊んであげないといけないのだ。世のお父さんと同じように。そして親子の物語は始まる。
映画のドラマチックなセリフが4歳児に向けられるととんでもないことになっている。
ルーク一緒にくるのだ。。。なんで?
それしか道はない。。。。。どうして?
他に道はないからだ。。。。なんで?どうして?
「なんで、どうして」攻撃は無敵に近い。
シスに呼ばれたヴェイダーだが、足元にまとわりつく4歳児。
「パパ、パパ、パパ、パパ、パパ、パパ、パパ、パパ」
あっちにいっていなさい、ルーク
「パパ、パパ、パパ、パパ、パパ、パパ、パパ、パパ」
。。
あとにするか?ヴェイダー卿、わしはあとでもいいぞ。。。
シスも孫(じゃないけど)には弱い。
そして友達関係にも目を光らせる。
これはのちに重大な関係となり帝国軍を苦しめることになった。あの時もっと強くとめていればよかったと思っているに違いない。
そして
「息子よ!私とともに銀河を支配するのだ!」
というヴェイダー卿に、
「そしたらおやつくれるの?」
とせまるルーク(4歳)。
餌でつる教育指導は正しいのかどうかを再考してしまう。
* * *
秋は涼しく、読書するのによい季節だ。虫の声を聴きながら視界の隅に月を捉え、灯火の下で本を読み夏の出来事を懐かしみ寒い冬に向かって心の支度を始める、それが読書の秋の由来だが、どうしてもセンチメンタルな気分になるので悲しい話は避けるようにしている。かといって、イケイケのイエイイエイ!系の内容にはもはや季節に限らず読んでいて疲れる。そこで最適なのが、こうしたほのぼの系だ。
ところで、”親子”という言葉だが、英語だと”家族”は”family”として単語があるが、”親子”というユニークな単語はない。Parent-and-childと単語の組み合わせになる。日本では、親子は血縁だけでなく、親分子分、師匠と弟子などの関係を指すほか、生物だけでなく親レコード、子レコードなどのコンピュータ用語でも使われる。
親と子。子から見ると、親は2人いる。「家族なんだから〜」という表現と「親子なんだから〜」という表現もあり、使い分けもされている。父から子へ向かって「親子なんだから」という時、「親」は「母」も含んでいるのに、意味的には「父子」となっていることもある。
親が子に本を読んで聴かせるのは特別なことかもしれない。秋の夜長に、読書の秋に、親が子に本を読んで聴かせてあげるのは、この世界がずっと続いていくための、基本行為なのかと思えてきた。