【半蔵門ビジネストーク】20171006 資金の集め方/クラウドファンディング
資金を集めるのがウマい人がいる。自己資金の比率がどれくらいなのかは不明だが、そこそこ大きな資金をサササッと集めてしまい大きな設備投資が必要な事業をスタートしたり関係事業会社を買収したりして目立ったPRはしないものの継続して拡大させている。大したものだ。。。
資金を提供するからには信頼に足る事業計画によっている筈だ。未だ見ぬ事業を投資家の眼鏡にかなうように資料化しプレゼンする其の苦労は判っているつもりだ。
一方、最近では、クラウドファンディングでの資金集めをよく聞く。自分でも海外の面白そうな製品アイデアに数千円から数万円までいくつかクラウドファンディングに投資している。残念ながらまだ日の目を見ているものはないが。あるいは、芸術活動のためにクラウドファンディングで資金集めをしている人もいる。ロンドンの友人の演奏家が日本公演のために最初に行なったのがクラウドによる資金集めだった。快く投資して日本での公演が成功したのを観たときは嬉しかった。
例え数十万円でも少数の人から資金提供を受けようとすれば前述のような事業計画が必要になるが、数千円からの小額資金提供なら投資というより寄付感覚だ。取り組みを応援しようという軽い感覚で多額の支援してくれる人が少なくないのは、クラウドファンディングの勢いを目にしていれば想像は容易い。
さて、地方にある故郷をどうにか”盛りあげたい”と思う人は多いだろう。
タレントの東国原氏は、故郷宮崎の惨状に、「宮崎をどげんかせんといかん!」と立ち上がり知事としてしっかりと立て直した(か、どうかはこれからの評価だが少なくとも知名度は相当アップした)が、それと同じような思いを抱いている地方出身者は多いに違いない。
しかし、ここでも資金が問題となる。そもそも過疎化が問題となるくらい人口流出が激しいのだ。地元の資金はあてにできなし、下手に誰かに出資されると、新たなしがらみに巻き込まれることにもなる。
そこで。
ふるさとファンディングというクラウドファンディングがあり、多くの地方プロジェクトが参画している。
我が故郷のあるプロジェクトも登録して開始されている。ちょっと
応援してもいいなと思ったら、是非、「支援する」ボタンを押してください!!
因にこのファンディングは、All-in方式と、All or Nothing方式と二つの資金調達方式がある。前者は、資金が集まらなくても実施をするタイプ。実施が確約されている場合に使える方式だ。All or Nothimg方式の場合は、満額集まらなかった場合にはプロジェクトが実施されない。提供資金は提供者に返金される。
こうしたファンディングの難しさは、その周知がどれだけできるかにかかってくる。実際に支援状況を見てみると、全体では7億以上の調達が成されているが、一覧で見ても、56プロジェクト中、
達成率 件数
80%〜 2件
50〜79% 8件
50%以下 23件
10%以下 23件
と、そう簡単ではなさそうだ。
地方を応援するのだから、在住者、出身者などゆかりの有る人以外はあえて支援するモチベーションもわきにくい。出資の見返りに手に入るものにも依存するだろう。イベント型だと、そこに参加しなければ、出資までには至らない。となるとPRが重要となる。在住者、出身者にいかにアプローチするか。SNS、メールなどでマメに、かつ、どぎつくなく、知らせて行くしかない。
しかし、時間もない。。。ここはひとつ!!
よろしくお願いします。